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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『ガンダムUC』
やっと見ました第一話。
元々ガンダムシリーズ全く詳しくないのですが、弟が借りてきてくれたのでそのまま鑑賞。
いやあ、久しぶりに「私の想像するガンダム」作品で凄く面白かったです。
主人公が親に理由ありのある種チート能力者の少年であり、その少年が出会う少女も抱えるものが重い。
ボーイミーツガールが主題なんですけど、それを取り巻くのは少年でもなければ美青年でもない、ただ、それぞれの思想を抱えた自分勝手な大人たちっていうのが凄くらしくてよかったです。
見てない私が言うのもなんですが、種の頃からとにかく「語られる側が正義で美少年・美青年」っていうのがもう、設定からしてしんどくてですね。そこまでニーズ必死にならんでもいいというか。
ただの一般人しかも未成年が戦争に巻き込まれる、っていうのはお約束なんですけど、その未成年が初めから主張する某かを「持っている」ってこと自体がちょっとあざとくって嫌だったんですよね。
普通一般人なら戦争とか人を殺す事に対して明確な主張なんて持っていなくて「当たり前」ですから。
人殺しをしたくない。あの子を守りたい、っていうそこから未成年が否が応にも学んでいく、いかなければ死ぬっていうパターンが個人的には好きだったので、非常に満足です。
そして少年少女を取り巻く大人たちが、本当に大人で。
やっぱり顔にも個性が出るので、そういう意味でも種のキャラデザの人はどうしても好みじゃなかったのですが、外見「全くきれいじゃない」おっさんとか、おじさんとか、おばさんとかが軍の要職とか、たたき上げの前線に出ているだけで満足してしまった自分がいます。
後、特機クシャトリヤと凡庸機ジェガンの初っ端の戦闘で魂抜かれましたよ!
確かにガンダムっていうのは特別な魔法のような機体で、だからこそ戦闘シーンの演出がかっこいいっていうのもあるんですが、個人的に量産型の機体も別に「無能」な機体でもなければ、無能なものが「乗る機体」ではないわけで、そのジェガンがクシャトリヤと互角な戦いや、ファンネル避けて近接戦に持ち込むあたりは感動しました。でっかいなんとか砲をドカンと撃って終わりじゃないんだぜMSの戦闘は! というか。
でも機体としてはクシャトリヤひいきです。ファンネル系好きなので。
私はスパロボでも必死にファンネル系じゃないギュネイとか育ててた(苦笑)んですけど、やっぱりファンネルは何処となく女性的なイメージ(おそらくキュベレイのイメージ)があるので、ごっついMSの中ではひいきしてしまいます。
いえ、クシャトリヤもそうとうごっついデザインなんですけど。
出てくる登場人物もそれぞれに「責任」ある人物たちなので、嫌味がなくてすっきり見られました。続きが楽しみです。



時代小説熱がカッっとなり、古本屋で購入した『御宿かわせみシリーズ』を延々読み続けていたのですが、購入できなかった15巻でるいと東吾が結婚したっぽいのに愕然。
なんでこうも大事な巻を購入できない自分のスキルに絶望。
結局イラッとして、買い損ねた巻は改めて普通に本屋で購入しました。初めからこうしときゃよかった。
基本的に30Pの中にまとめられた物語(連載小説)なので、全体の描写もすっきりしていて読みやすいです。
私はNHKのTVドラマを先に見ていたのですが、随分演出が違ったり、話の展開が違ったりしているものもあって驚きました。
どちらがいいとか、悪いとかではなく、どちらも作品として演出がよければそれでいいので、私はあまり「原作と違うから気に入らない」という考えは持ちませんので、どちらも面白かったでいいのではないかと。
私がドラマシリーズで大好きだった「春の寺」も小説とは全然違いましたし、結婚の話の「祝言」もやっぱり違いましたしね。
テレビドラマは既に原作があるところから構成できるので、思わせぶりな演出や、話の組み合わせとして盛り上がるものを事前に用意しておく、ということができるので、そういう意味で演出過多を感じる人もいるのかもしれませんが、テレビにはテレビの、動的、絵的な美しさがあるのでそれでいいと思っております。

しかしまあ、当たり前ですけど事件が起きなきゃ始まらないので、どの話も基本的に暗いです。あんまり救いがある話もないし。
特にるいと東吾の「祝言」なんて、幸せな結婚描写の裏側で、かつての妾を捜す男の人の話が語られるのがそれがまた女の人が悲しくて。

どれだけ愛してもらっても、どれだけ後悔してもらっても、探しに来てもらっても、もうそのときの自分は何処にもいない。
東吾がどれだけ女の名を叫んでも、女は振り向きもしない。
ただ、わざと自分が商売女でることを主張するかのように、下卑た笑いでその場を振り向きもせず去っていくのであった。

男がいくら後悔して、これから大切にすると誓っても、せめて償いをさせてくれと言ってきても、それは過去を取り戻すすべには、なりはしないのだ、というお話でした。暗すぎる。




平行して、面白いと紹介されていた『みをつくし料理帖』も読んでます。
たまたま最新刊の四巻目が出ていたので、購入。
なんつうか、下世話な紹介をしちゃうとすんごいアレですよ、出てくる男性がそろいもそろってかっこいい。
こう、女性が思わずうっとりしちゃうようなキャラ設定(ちょっとアレな紹介ですが)なんですよ。
優しい紳士的な医者は常に主人公を助けてくれる。
けれど、主人公が思いを寄せているのは身分違いの正体不明の侍。料理のアドバイスをしてくれて、時折ふらっと現れては厳しいことを言って去っていく。それでも手を汚した主人公の傷をみて心配したりとかもうね! このあたりの糖度はかなり高いですよ! これを江戸の小料理屋で繰り広げているっていうんだから、どんだけ進んでるんだ江戸!(意味不明)
またこの小松原っていう侍が、主人公の事を「下がり眉」(字のまま)って呼んでいるのも超萌えます。やめろその親しげな自分だけの呼び方!

料理人が主人公の話なので、物語は全部料理に始まり、料理に終わるのですが、その描写も大変楽しめます。
私は料理をしないし、不得意なのですがそれでも読んでいて「美味しい気持ち」になれました。
その当時既に「和食」にだけ関していえばもう、料理としての創意工夫は出尽くした感があるのが凄いですね。合わせだしから、揚げ物、旬の野菜に魚に調味料まで、その当時手に入る事ができた食材を読んでいるだけでも面白いです。
茄子に、蕪に、鰤に、鱧に、ほうき草の種。
たとえ自分が調理法を知らずとも、自分の生活の中に確かにある「食」という文化の描写はどれも秀逸で、なまじ自分に馴染みがあるだけに優しい気持ちになれる作品です。
その上、蓋を開けてみれば結構なネオロマなので、まさしく女性向けの時代小説といえましょう。

基本的には、料理とそれを取り巻く人々の人情話です。色恋の話ではない、むしろ仕事人としての主人公の話ですので、逆に恋愛主体の話が苦手な方は楽しめるのではないかと思います。
要所要所の、男女の心の機微の描き方が上手いと申しましょうか。

ちなみに私が一番大好きなのは、あさひ太夫という女郎に影のようにしたがっている料理人さんで、あさひ太夫のためなら平気で人殺しをする、主人公に「俺の何処が優しいんだ」と自嘲して笑っちゃうような、陰のある又次さんです(笑)
本気で馬乗りになって相手を滅多打ちとかしちゃいますしね。主人公を別に狙ってる(おい)んじゃないところもポイント高しで、ふきちゃんっていう可愛い下足番の女の子に、無言で柿の実を登って採ってきてあげるとかお前もう不器用なその男の優しさって言うのなんだよ超萌える!
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