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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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相変わらず実家の弟がかたくなに湯船37度を守り通しております。
暑い日は確かに暑いですが、いい加減すごしやすくなってきた昨今、せめて39度くらいまで上げてもいいと思うのは私だけでしょうか。
しかしどうしてあいつは痩せないのでしょう。運動不足はともかくとして、仕事には納豆と飲み物と寒天ゼリーしか持っていっていないのに、あいつの体重は謎過ぎる。



『瞳の奥の秘密』
新宿で鑑賞。
マイナーな映画しか上映しない映画館ですが、よく知り合いはこういうの見つけてくるなあ。
個人的には、リチャード・ギアが主演の『クロッシング』が気になったのですが、代表作紹介で『HACHI』を持ってくるのは気の毒だと思います。他に一杯あるだろう、リチャード・ギアならば…。

ブエノスアイレスを震撼させた25年前の出来事。
その事件に関わった検事の恋。
そして被害者の夫が見せた真実の愛とは。

ぱっと見推理物なのかと思ったんですが、完全完璧最初から最後までメロドラマ的恋愛話でした。
ちょっと想像していたのと違ったのですが、役者陣のかっこよさでおつりが来る感じです。
向こうの人はとにかく女の人が積極的で、これは「恋愛をしない」方向にも影響するのですが、ドアを開けて話したり、それなのに思わせぶりな話をしたり、けれど結婚相手がいたりと、女のアプローチが男と違ってさばさばしすぎているので、嫌味がない感じです。
お前どうしたいんだよ、と女にツッコミたいのは山々なのですが、その分男もどうしたいんだと男のうじうじさも際立っているので、バランスが取れていてちょうどいいというか。
そして、女の方がインテリで上司。男は高卒のたたき上げの部下っていう関係もなんかこう、報われなさがあっていいんですよね。
「私は貴方の上司で、貴方は部下なの。私を無視しないで」
とか、一度言ってみたいなあ!

男はひげ面の、濃い以外形容できない顔でこれまた典型的なアルゼンチン人。月日が二十五年にもわたっているので、若い頃と年をとってから両方の素顔が描かれるのですが、個人的には程よくすすけた年齢になった顔の方がやわらかくて好みでした。
とにかく濃すぎるんだもん顔が。
そして、男には酒びたりの友人がいます。
職場の同僚で、気の置けない友人で、すべて協力してくれる頼るべき相棒なのに、それなのに酒におぼれていて人生を踏み外している。
そんな奴と、犯人の家を探り、危ない橋を渡り、その友人は最後に「自分の名」を名乗る。
そして、男は女と別れ、二十五年が過ぎる。
ある種、友人の行動と結果こそが、男と女を別れされる転機になったのですが、それは致し方のないことなのでした。
そして、二十五年後、暴行されて殺された女性の夫の「真実の愛」を目の当たりにして、男はついにかつての上司であり、今も愛する女の元へ向かうのだった。

ネタバレしちゃうとさすがに面白くない………というほど、推理ドラマに特化しているわけではなく、あくまで男と女の恋愛話なので、サスペンス要素は二の次だと思ってください。けれど、男が最後に女との関係を始めるために決意を固めるのは、被害者の夫のもたらした「行動」であり、それは二十五年前と変わらぬ「情熱」から生まれた愛情であり、それは傍から見ると「狂気」とも呼べるものだった、というのはある意味健全な男と女の関係とは真逆の愛で、非情に「サスペンス」映画でした。でもやっぱりメロドラマだな、これは。

新宿では『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』も上映されるようなので、これも見たいんですけど、音楽物やドキュメンタリーものは当たりはずれが激しいのでどうしようかな、と。
でも、
タンゴとは、愛、祖国への誇り。
そして人生すべてを捧げた「音楽」(ムジカ)
って年齢を重ねた(重ねるという言葉の響きが好きなんですが)人たちが胸を張って言っていると思うと、それだけで感極まるものがあります。
私は音楽に対して本当に疎いし、頭のてっぺんからつま先まで「才能」が支配する世界に対して畏怖の念もあるので、自分をそこまで表現できてしまう音楽っていう世界はこうそっと傍で覗くくらいがいいのかもしれません。才能にため息というか。
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