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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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「三国恋戦記 オトメの兵法!」公式サイト

ずっと「こいせんき」なのかと思ってましたが「れんせんき」でした。


PCで絶大な評判を得たゲームの移植作。
作品名の通り三国志モノですが、個人的には三国志知らなくても全く構わないと思います。むしろ知らないくらいでちょうどいいかもしれません。
どうしても三国志っていうとそれぞれ知っている知識が偏るので(苦笑)。私の場合は横山三国志になっちゃいますしね。
知っていたとしても、作中で「ああこの作戦知ってる」とかそんなもんなので、別に史実の個性に照らし合わせてにやりとする、という類のゲームではありません。
大体それじゃあ、三国志知らない人が楽しめないわけだから、個人的には三国志を知らない人前提にゲーム作りしてますよ、というスタンスは大歓迎です。

設定は、異世界に飛ばされた主人公が、その世界の歴史が見られる本を持って、右往左往(笑)する、というお話。
甘さとしてはキャラクターにもよりますが、結構控えめ。
というか、主要三キャラ(三国君主)のシナリオが優遇されていて、後は波がある感じです。

共通ルートが申し訳ないけれどかなり長いので、シーンそのものをスキップできる潔い機能を使っても時間がかかります。
戦闘シーンというか、やはり三国志モノなので戦闘描写が結構な割合で出てくるのですが、それはあくまで、戦闘が上手くいくかどうかを見守るだけのもの、なのでそこに各キャラの萌えがあるかというと、というのがちょっと勿体無いかな、とは思いました。
逆に言えば、萌えはないのでその手のシーンが始まったら強制スキップでも別に問題ないといえばそれまでなんですが。
その戦闘シーンに至るまでと、至った後では少なからず乙女ゲー要素はありますが、逆にせっかくの戦闘シーンが勿体無いなあとは思います。
個別ルートに入ってからの戦闘シーンは特に、共通ルートで世界観を理解してもらうためににあるわけではないのですから、その戦闘シーンも萌えに生かすだけの工夫が欲しいな、というか。
個別ルートの緊迫感を出すためではなく、そうしないと本の記述が埋まらないから(物語が終わらないから)戦闘シーンがある、だとこっちはもう、個別EDに向けてやる気満々(笑)なのに、興がそがれるんですよね。


主人公は恋愛重視ではなく、自分はこの世界で何ができるのか、また何をしてはいけないのか、をしっかり考えられるいい子ちゃんなので、乙女ゲーの主人公としては全く問題なし。変な無邪気キャラではなく、物事しっかり考えられるいい子です。
ただ、名前デフォルトでも呼んでもらえないのはちょっと…。主人公にデフォルト名がついているのは、そのためだけといっても過言ではないのに。実に勿体無いです。


玄徳
他のキャラクターだと有名名前じゃない方が起用(笑)されているのですが、玄徳はそのまんまなので、個人的には入りやすかったです。
実に王道。頼れるいいおにいちゃんでビジュアルも優遇。主人公の不思議な本の能力を知ってから、
「あまり、その本を使うな」(全部本の中身が埋まっちゃうと主人公が帰っちゃうから)
とか、何気に嫉妬深いシーンも多めで楽しめました。
主人公を気にするが故にすれ違うとか、距離をおくとか、まさに王道。この世界では男女二人だけはNGだから、と主人公も距離をおこうとすれば、
「…妻にすればいいのか? 妻にすればお前は…」
とか、男側が苦悩する様は大変萌えですな! ハハハハ!(笑)
このルートだと、主人公も常に必死で、最終的には
「何で優しくするんですか。玄徳さんなんて好きにならなければ良かった」
と非常に可愛く泣くシーン(その後、怒涛の甘いEDになる)もあって、大変いいルートでした。
王道(デフォルトヒーローというか)だけあって、戦闘シーンや戦略描写が割合多いのも特徴的。


雲長
開始五分で正体もオチも丸分かりだったときは、さすがに遠い目になりましたが、個人的に自分のバックボーンで精一杯で、他人を慮る余裕もない上に、自分の不幸に酔ってる感バリバリなので、個人的には大変ボーク(苦笑)。
芙蓉姫(玄徳軍にいる可愛いおねえちゃん)が雲長を指しての、
「不幸ぶるっていうか孤独ぶるっていう感じがいや」
に腹抱えて笑いました。まさしくそんな感じ。恋愛対象にしなければわりと言っていることもまともですし、芙蓉姫との料理合戦とか、翼徳との会話のやりとりも面白いんですけどね。


翼徳
体のでかい童顔という新たな萌えの新境地ここにあり…!
主人公の正体知って、酔っ払って、
「お前は俺を置いていなくなるんだ。帰るって、言っただろ。行くなよ。俺お前と離れたくない」
とか顔一切見せずに頭頂部のアップで、熊が獲物を抱え込むみたいにして主人公を抱きつぶすスチルで、禿げ萌えました。
基本は脳筋ポジションなので、頭のいい会話(苦笑)はできずとも、他人の心の機微を無意識に察知できるので、
「あいつ、時々寂しそうにしてるから」
とお見舞いに来てくれたりとか、何気にお気遣い紳士です。ありがとうございます。
その後自分も病気になって、
「俺、次目を覚ましたとき、お前がいなかったら寂しくなると思う…」
とか甘えられたときは、大型犬を可愛がるのはこんな気持ちなのだろうかとにやにやしました。
一緒にいたい、だけではなく、「一緒にいてくれると嬉しい」までいえるのが、こいつの男前さですなあ。「離れたくない」とかね。やきもちやくにしても、内に向かわないからハレの印象が強いんですな。個人的にはちゃんと「ごめんなさい」が言える男は好きです。言い訳めいた台詞の前にまず謝罪!(苦笑)
主人公が帰ると決まっても、ちゃんと後押ししてくれますしね。
「俺も寂しいけど、我慢するよ。お前もちょっとだけ我慢すればいい。家族と会えたら、きっと大丈夫だよ。お前が幸せになれるなら、それでいい」
とかね! 苦しい気持ちも全部大切だから笑って見送ろうっていうスタンスが男前。
まあ、結局「お前と一番仲がいいのは俺がいい。ずっと一緒にいたい」と号泣なわけですが、この時点では既に「可愛い奴だなお前!」と何故か父の目線になってしまいます(笑)
個人的に奴の人気がないのは、意味不明な萌え袖が原因なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。あれは、男のシャツをパジャマ代わりにして微笑む女の子だからいいのであって、体のでけえ男がやる服装ではないよ! むしろ筋肉をさらけ出す方向で一つ!


・子龍
主人公の裸を見てしまった後、気合もろとも頭を大木に打ちつけ、
「見ましたが、思い出せません」
という記憶の失い方が笑えました。基本的にピュアっ子というか、多分正統派ショタ枠なのであまり感心はなく。ただ、EDの入り方といい優遇されているのはよく伝わってきました。
というか、CV石田の女子声があまりに違和感がないので倒れた。オカマボイスで笑えるとか言うレベルじゃないよ。
三国君主以外のサブキャラは、あからさまに玄徳軍の三人が恵まれてます。文若とか公瑾は正直薄いので。


・孔明
頑張って萌えようとしたんですが、無理でした。
物語としてはタイムパラドックスに関係していて、ドラマティックなんですが、なんつうか孔明が主人公の事をずっと思い続けているのは自由(勝手というか)なんですが、主人公が孔明に惚れる要素があまりない、というか。
結局過去とか出会い方がどうあれ、現実世界で奇人変人だとキツい(苦笑)
実際孔明が仲間になって(ルートに入っていたとしても)実質乙女ゲー的な展開になるのが、かなり後の方なので、それならそれで物凄い糖度をぶちかましてもらいたかった、というこちらの願望が過ぎたのかもしれませんね。
設定としては
「不思議な本を持った女の子は、不思議な光に導かれて帰りました」
という自分の思いを最初から最後まで押し隠した、っていうような設定です。


・仲謀
等身大つっぱり小僧で、大変萌えました。今回私的なダークホース(笑)。いやあ、てっきり線目とか地味服に萌えるかと思いきや…!
こう、同じ年頃の子が手が触れちゃっただけで右往左往する様を見てにやにや。ああもう、完全に主人公と等身大の目線なんかでゲームやってられっか!(苦笑)
そして確信。私は森久保声のツッパリ小僧に弱い…。いや、わかってたさ…。前から薄々は、な…。

特に元々呉ひいきというのもありますが、仲謀含めてアットホームな孫家が非常にやっていて楽しかったです。
仲謀自身は俺様性格ですが、基本的に名君主であり自由奔放な孟徳や、君主というには正直立場が軽い元徳に比べて、圧倒的に守らなければならないものが大きくて、重いことをはなから自覚しているのも好男子。なんか、若いのに一番大人としてしっかりしてる感じ。口調がやんちゃ小僧なだけで。
仲謀相手だと、主人公もぽんぽん言いたい事が言えるので、主人公とセットで可愛いです。
酒をわざとこぼしてぬらした挙句、
「この人の頭がアンパンでできていればよかったのに」
とか思っちゃうのが笑えた。
挙句の果てに連行されて、
「ヤンキーに絡まれて連れて行かれるような展開だ…」
とか、主人公タフすぎるだろ。

主人公をおんぶして、
「重いのはわかってんだよ。人間一人分なんだから、重いのは当たり前だろ」
とかは、ちょっと泣けた…。若造が言っているのかと思うと余計に…。
「…あんまりくっつくな! しがみつかないで、つかまっていればいいだろ!」
ケエエエエエエエ!(照れ)
その後の背中合わせスチルでは、片方長袖、片方袖なしの痛い衣装の仲謀よりも、パンチラぎりぎりで体育座りする主人公に目が釘付けでした。ゴチソウサマ! いい太もも!(そして仲謀の衣装は本気で謎だ…。どうなってんだあのビジュアル服)

とにかく乙女ゲーイベントが微笑ましいです。手を繋ぎゃあ、
「なんだよ? べ、別にいいだろ手くらい」
とか、お前は…お前…! やきもちイベントがふんだんに盛り込まれているのもいいですね。病んでる方向にいかずに、健全なやきもちっつうか。衣装を贈る際にも、
「玄徳のは着られて、俺のは着られないってのか? それ、そのまま着てろ、一生脱ぐな!」
とかねえ。お前、本当に可愛いな!

このゲームで、告白がオチにならないのは仲謀だけなので、それも新鮮でした。
「好きか、嫌いかくらい分かるだろ! どっちなんだよ」
「き、嫌いじゃないよ」
「じゃあ、好きってことにしとけよ」
のくだりは禿げ萌えました。他にもスチルにはない勘違いイベントとか、要所要所のやきもちイベントは仲謀が一番多いと思います。故にシーン回想がスチルシーンしかないのが惜しい! 仲謀初夜勘違いイベントにはスチルないしね!

他の連中は、最終的に告白しあって終わり、なんですが仲謀はそれ以降もちゃんと話が続きます。
くっついでどうこう、ではなく互いにやること全部成し遂げてからちゃんとくっつく、っていうのが非常に潔い感じでした。

主要三人は、シナリオに恵まれているというより「尺に恵まれている」ので、乙女ゲー的イベントも段階踏んで、たくさん盛り込まれている印象が強いです。サブキャラはどうしても、前半バックボーンの説明、後半怒涛のたたみかけ、になるのでどうしても忙しい印象が強いですし。


・公瑾
最初線目で腹黒だから絶対萌えると思ったんだけどねー(遠い目)。思いがけず萌えませんでした。
やっぱりこの人も主人公以外に大切なものがありすぎる、からだと思います。それに主人公が入り込む余地正直ないのよね、というか。
入り込まないなら、入り込まない部分で恋愛感情抱く(実質愛人的なノリで)ならいいんでしょうが、やはりこの主人公はあくまで「軍師」ポジションであって、世の中をどうこうしたい、どうこうしたくない、っていうスタンスからこちらも離れられないので、純粋に、イケメンと美少女が恋愛っていうスタンスにはどうしてもなれないのが、この場合裏目に出た、って感じでしょうか。
仲謀はある意味、仕事とプライベートしっかり分けられる大人であったのに対し、公瑾は仕事もプライベートも完全に合致しちゃってどうにもならない子供、っていう印象が強かったです。
一番主人公がカウンセラー、というか。お前の過去のトラウマに付き合うほどこっちは暇じゃない。オマケに八つ当たりかこの野郎。

ただ、主人公ご執心イベント(笑)で、主人公の発言に一喜一憂して琵琶の音色が変わる、っていうのは非常に笑えました。音色は口ほどにものを言う、って奴ですな!
最終的には主人公の押しに負けて「…もういいです」と諦めちゃうのは可愛かった。この人、トラウマ過ぎはちゃんと乙女ゲーイベントなんですが、それが=EDになっちゃうので、どうしても甘さとかそういうのには欠けますね。
「まあ、貴方が帰りたいというのであれば、引き止める理由などどこにもありませんけど」
ど、ってなんだ、ど、って!(大喜び)


・孟徳
俺様ポジションなのかと思いきや、俺様ポジションは仲謀の方で、この人どちらかといえば孤高ポジションでした。孤独の塊っつうか、覇王ポジションっていうか。その割りに野心家アピールでもないし、望まぬ天才ポジションっていうんでしょうかね。才能なんてものあったとしてもそんなもの欲しいと思ったことはただの一度もない、っていうやつ(BY BANANAFISH)。
嘘をついているかどうかがわかっちゃう、っていうの、かなりの個性ですよねえ。才能もある男が、しゃべっている相手の嘘を常に見抜いていると思ってゲームをやってると中々台詞一つも深読みできて面白いです。
しかしまあ、声優さんって偉大だなあ。森川ボイスの恩恵かなり受けてるというか、常に砕けた口調で、でも言ってる内容は常に辛らつってこうなんつうかわさびアイスクリームの典型というかとても萌える。
このくだけた口調っていうのが、タメ口ではなくフランクな敬語というか。

「じゃあ、これから頑張ろう。これから俺のことを知ってもらえるように」

とか独語で言われると、ムハッ、となります(笑)
そして、基本優しい。後、最初から最後まで主人公を女の子として扱っているので、見ているこっちはニヤニヤですよ。別にこれ、裏があろうがなかろうが関係ないんですよね。実際腹黒であろうが、常に紳士的な態度(ただし、セクハラ含む。笑)ってのはやっぱり貴重! ツンは人を傷つけないからこそのツン!
ただ常に人を食った優しさ態度なので、主人公側がどれだけ好きだ好きだ言われても、「物珍しいからなんだろうな」と思ってしまうすれ違いがまた萌えます。混じりけなしの好意を向けても、孟徳は将軍なのでそこから逸脱することはないし。

「…俺が怖い?」

とか、森川声で言われると倒れますねどうしたらいいんだどうしたら!
このルート、基本的に主人公の心の機微が描かれることが多いので、そういう意味での萌えにたどり着くのはちょっとスパンが長いかもしれません。後述しますが、「その場面を抜き出しただけで萌えられる」っていうシーンが少ない、っていうのかなあ…。
主人公が色々考えて、その目線で孟徳の行動を判断するシーンが多いって言えばいいのかな。

しかし魏軍は文若もそうですが、玄譲もほんと可愛いですね!(笑)
孟徳との会話で常に被害をこうむる玄譲。あの隻眼を何故落とせないのかメーカー側がFDで補完してくれると思えばいいのかチクショウ。
基本的にも孟徳と主人公の恋のさやあてに巻き込まれて、口では厳しく心では舌打ちしながらもあふれるお人よし個性が止まらないのが玄譲です。
主人公に「会えて嬉しいです!」と言われて
「…そんなに喜ばれる理由がわからんが、まあ元気そうで何よりだな」
と答える玄譲は大変萌えですね。
主人公に泣かれて、
「あああ、ここで泣くな」
とか言われると、何故落とせないのかと血反吐。
実は文若よりも常識者ポジションだという玄譲…。実は私、玄譲が落とせないと知ってPC版買わなかったという過去すらあります。落とせるものだと…思い込んでいたんだあのときは…。
他にも文若をひたすらからかう孟徳とか、魏軍ルートもひたすら部下連中との会話が楽しいですね。呉軍は楽しい家族的な和み要素がありましたが、魏は大人の男連中の個性がそれぞれ面白い、という感じでこちらはこちらで好みです。


・文若
はい、外見惚れ! むすっとした顔に細い目に、眉間のしわ! なんてったって墨色の服装ですよ! この地味野郎! 大好きだ!(笑)
文官で堅物でその通りなんですが、以外に順応性があるというかサバイバル能力に長けている器用者。要するにお前は人付き合いにだけ特化して能力が欠落してるんだろう…クッソ、萌える。
このキャラについては、完全完璧に外見萌え、口調萌え、声優萌え(笑)なので、実際の内容が薄いとかそういうのはあまり気にせず遊べました。少なくとも変な自分のトラウマに主人公を巻き込むことはないですし、玄徳軍以外のルートでの展開として、主人公が帰ってしまうかもしれない恐怖心っていうものがあまり強調されない(こいつ自身が他にやることいっぱいあるので)ので、変にベッタベッタしていないのも良かったです。
自分の主義主張や、ゆるぎないものがちゃんとありすぎて、そこで身動き取れないんだけど、それに他人を巻き込むつもりはないっていうのが大人のスタンスですな。愚痴こぼしたりしないしね。
後、自分の発言で相手を黙らせる気がない(黙って欲しいときは「黙れ」と言う)ので、こっちの一に十返って来て、それにこっちが二十で答えてもおかしくない会話が主人公ともども可愛い。
「大体私は枕がかわると眠れない性質なのだ」
「今は枕そのものがありませんよ」
とか、ぶつくさ言う男にこっちが間髪いれずツッコミする図式が可愛い。

やっぱり政治屋と武将とか将軍とかの恋愛とはちょっと毛色が違いますね。全体的にトーンが重い。いわゆる見せ場としての戦闘シーンが文官だと使えない(その場にいるわけがない)ので、凄く生々しい描写が増えるというか。
その中で主人公が文若を大切にしたいと思っても口に出せない何かがあるというか。そらそうだ。
結局主人公を帰したくないっていう気持ちがある上で、帰らせようとするのではなく、その前に「好きだから帰るな」と言える文若は結構恋愛ごとにおいて押しが強いんだなあ、と思いました。その後ちゃんと謝ってますし、帰らせようと無理してへんにこじらせないストレートさがあるというか。自分の気持ちに気づいたら真っ向勝負っていうか。その裏表のなさが萌える。

後他の連中だと、どうしてもはなから主人公特別扱い(異世界人で孔明の弟子で女の子で)なのに対し、文若は初めから主人公を疑いの目で見ているので、その上で好意を持ってもらえると、純粋に主人公の態度というか行いを評価してくれているようなので、それが非常に好感度高かったです。
文若は主人公が異世界人でなくとも、特別な本を持っていなくても、それこそ特別な関係にならなくても、ちゃんと相手のやっていることを評価してくれる人だというか。社会人になるとこういう人の貴重さがすんげえよくわかる(苦笑)。
この人、声優さんの演技が地味に乙女ゲーに慣れてない(いや、竹本さんはいっぱい乙女ゲー出てますけど)せいか、常に抑揚のないトーンで、かつ常にささやいてるので、聞き取れない台詞が多いのがちょっと難点でした。


CGはどれも高いレベル。アクが強くなくて、立ち絵も素敵で大変好みでした。スチルも全体的なレベル高いし、満足です。ただ、公瑾だけはスチルと立ち絵明らかに別人ですけどね…。惜しいなあ、スチルの外見だったらなあ(苦笑)。

そして、シーン回想が網羅されていないのが非常に納得いきません。スチル未使用のイベントならともかく、CGリストにちゃんと入っているイベントはいくらなんでもシーン回想用意しておいて欲しかったよ…。後で振り返ってシーン回想がないと知ったときの「…またやり直してセーブとっとけってか」的なやさぐれ感は最早オトメではない(苦笑)。


全体的に見て非常に良作だと思うんですが、どうしても物語が勝ちがちな乙女ゲームは、その手のシーンだけより抜いて萌えるっていうのが中々難しいのが個人的には難点です。
例えば、孟徳が急に豹変するシーンがあるのですが、無論、それだけ抜き出しても萌えるんですが、あくまでそれは「今まで主人公が選んできた行動の結果」であって、「それあっての孟徳の行動」だからこその萌え、なわけです。

そうなると、その萌えを味わうには、今まで主人公が選んできた行動の結果の「シナリオ」を全部覚えていなくちゃならない、というような記憶力との戦いみたいになってしまうというか。

シーンだけ抜粋すると、実際その手の行動を起こしてからの回想になってしまいますが、そこに至るまで主人公は、延々考え混んだりしているわけで(主人公の心象描写がこの作品とても多いので)、どうしても「お手軽な萌え」にならないんですよね。

そんなんだったら、毎朝とにかく会いに行けば「同じ顔で同じ台詞で笑ってくれる」っていう、そのゲームを十年間忘れていて、たまたま立ち上げたその瞬間に味わえる萌え、の方が、なんつうか乙女ゲーの真髄っていう気がします。まあこれは以前から重ねて言っている好みの問題ですが…。


最終的な萌えランキング(凄い言葉だ。笑)
仲謀>孟徳>翼徳>文若>玄徳>公瑾>孔明>子龍>雲長>実はいる隠しキャラ(苦笑)
でした。
仲謀はなんつうか、大変正統派乙女ゲーの主人公で、一番恋愛過程がわかりやすい上に、仲謀自身が大変男前なので二重丸。
孟徳はシナリオとしてはいいし、萌えるんですが、初対面での一目惚れ要素はいい加減おばさんには受け入れ難いです(苦笑)。ただ、孟徳は別にその一目惚れ要素が真骨頂ではないので、それ以外は非常に乙女ゲーとしては、病んでる要素含めて満足。
翼徳が上位に入っているのを見て、我ながら「年取ったな…」と思わずにはいられません(苦笑)が、純粋に主人公に好意を向けてくれて、混じりけなしに善意を向けてくれる人っていうのは貴重です。翼徳の場合は自分の過去とか変なトラウマあまり全面に出してこないっていうのがミソ。
文若はキャラとしては大変萌えるんですが、如何せん戦い要素ではなく政治要素が強い人との恋愛は中々難しいなーってことで。ただお前の外見は愛している。その眉間のしわごと。

後、実は地味に声優さんが凄い。いえ、地味って言うのは変ですが、やはり乙女ゲームに起用される声優さんにも流行り廃りというものがあるものですし、昨今はどうしても新人さん起用(勿論それはそれでいいことです)に比重が置かれがちですが、このゲームガチで声優さんが凄い。
中堅どころと言うよりも、ベテランだけ抜粋してお届け、という作りも大変好感度高かったです。演技の安定感は不安材料消し飛ばしてくれますしね。
久しぶりに経験のある声優さんたちの揃った乙女ゲーを遊べた、という意味でも非常に満足。いやー森川、三木ボイスの乙女ゲーなんて贅沢の極みだよなあ、と声優買いしない私ですら思いました。
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アリス・クリードの失踪
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