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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『魔装機神』公式サイト


現在二週目。
分岐を潰すにしても、選択肢からやり直すとしても、どの道、最初からやる必要は少なくとも三回はあるので、クリアデータ引き継いでやってます。
クリアデータロードで、資金大幅引継ぎだと、頭使わずに進めて楽ですね。
元々魔装機神は、スパロボほど脳みそを使って進むゲームではないですが、やっぱり初期状態と、改造しまくった状態で始めるのとは雲泥の差があります。かける時間に。

魔装機神は精霊を宿したマシンにそれぞれ搭乗しているので、その相性(武器の三すくみのよう)によってダメージが断然違ってくるのですが、ユニットデータでそれが一発で見られないのは面倒だなあ。
こちらがガチで改造していればそれほど気にならない部分なのですが、初期状態で進めると、敵の背後を取るには、取られないにはどうしたらいいかとか、水属性の奴に突っ込む火属性の奴を連れてこないととか、それなりに戦略的なものが面白さに繋がるので、こちらが頭を使うために必要な情報は、ユニットにカーソルを当てた途端に見られるとか、色々工夫が欲しかったです。

まあ、全体的なシステムも夏ばてしているソフトに、細かな配慮を求めるのは酷かもしれませんが………。

私「とにかくシステムがもっさりしててさあ」
「仕方がないよウィンキーだから。逆方向に次世代ソフトなんだよ」
そう弟が微笑みながら言うようなソフトだからな………。


しかし、キャラ萌えや、物語運びはさすがですね。
一週目はあまりそれぞれの国々に突っ込まないルート(邪神ルートというか)で、エンディングAを迎えたんですが、魔装機神の真骨頂は、やはり国と国との諍いなので、二週目ルートで「シュテドニア」(国名)中心になったとたんに、面白いこと面白いこと。
ラセツっていう独裁者的なキャラクターが元々好きなのですが、そこに絡んでくるシモーヌさんとか。
ラセツに失脚させられた、CV速水の関西弁(トロイアなまりとも言う)でヒゲでおちゃらけた切れ者のロドニーとか。シュテドニアは人材の宝庫だなあ。

大体からして、魔装機操者っていうのは、地上の人々が勝手に召還されてなるものであって(例外もいますが少ない)、それにラ・ギアス(魔装機神舞台の地球の裏側にあるとされている世界)の人々が、「支配されるんじゃないか」とか「他所から来てえらそうに」とか思うのは、ある意味当然なわけで。

その上で、権利が絶対不可侵である「魔装機神」(魔装機の上位にある、四体しかないロボットのこと)を抱くラングラン王国に、他の国々が反感を覚えるのも、無理ないことだし。
ラングラン王国も、絶対君主がいなくなってから魔装機操者は邪険にされるしで、根本的に主人公側は、勝手に呼び出されたわりに、むくわれない立場に居るっていうのが、物語としてメリハリが利いていていいですな。

その上で、「それでもこの国々を守ろうとするのは何故か」っていう部分に、各々の思いがあるわけで。
地上に居場所がなかったり(根本的に召還される地球人は総じて「地球で生きてきた頃の生活の繋がり」が薄い)、好きな人が出来たり、純粋に正義感であったり、より純粋な存在である「魔装機神」に選ばれたという誇りであったり。

そんな中、主人公のマサキが始めはそれなりにアホウだったのに、見る間に成長していって、誰に言われたわけでもないのに、一番風の魔装機神操者として、揺るぎない意思を持つっていうのが、凄く好感度高いわけです。
マサキに対しても、マサキがいい成長できた物語に対しても。
最初は権利とか、主義を主張するのは年長者であるテュッティであったり、堅物真面目のヤンロンであったりするんですが、二章に入るともうマサキしか政治的意思とか、決断を主張しませんからね。

マサキが至極真っ当に
「命は地球より重いんじゃない。地球は、命って言う大事なものを全部抱えているから、世界は重いんだ」
とか言われると、そりゃ惚れるよな! リューネ!

政治的な打算とか、そういうのに大して勘がいいのではなく、一人の人間として「ラセツは利用できるものは何でも利用する。だから、エリスは殺されない」とか確信を持って言われると、「ああ、こいつ裏表のない部分でキレ者なんだなあ」としみじみ思います。

キレ者っていうと、どうしても世の中の酸いも甘いもかみ分けた、含みのある人間って感じがしますが、マサキは一人の人間として様々なことを経験してきて、その上で状況判断が優れている、ってことなのでしょうな。
だから別に、非常な現実を見ても腐ったりしないし、凄く切り替えも早い。

こういう、真っ当な青年が主人公なゲームって、最近中々ないので、非常に新鮮です。SFC時代のゲームなのに新鮮って言うのも変ですが。
本当にマサキ、二章に入って男前になったなあ! 一章からぶっ続けでやると、特にそう思うわ。


ヤンロンやミオは、魔装機神操者の中でも政治的思惑から外れているポジション(ヤンロンは序盤や、ルートによってはそうでもないですが、奴の真骨頂は「スパロボEX」みたいなもんなので)で、テュッティと、マサキが政治的判断をせざるをえないポジション。
他の魔装機操者は、結構あっちこっちフラフラしている(苦笑)ので、ほぼにぎやかしポジションに二章ではなってしまうのですが、一章でそれぞれの個性はちゃんと描けているので満足。

サブキャラクターの描写だけ抜粋すれば、何度も出てくるけれど物語として、インターミッションには「出てこない」敵側のほうが、よほど描写が多いです。その描写も、ほぼ戦闘開始時の会話だけに特化しているのも、凄く好感触。
だらだら戦闘前後に会話が挿入されるのではなく、あくまで「戦場」で出会い、戦場で語られるっていうのが、演出として好みなのです。
FE初代や、「聖戦の系譜」が好みなのと、同じような理由で(FEシリーズも基本、戦闘マップ上で語られる物語が全てだと思っている)魔装機神の、敵対する側の物語の描かれ方は、非常に秀逸だと思います。

バゴニアにせよ、シュテドニアにせよ、出てくる登場人物は少ないので、必然的に敵ユニットとして出てくる回数が多くなり、結果として物語の上で「絡んでいる」っていうのが納得できる演出が上手いというか。
この手のシミュレーションゲームとしては、多分「名もある敵」の人数は少ないほうだと思うのよね。それゆえに感情移入できやすいというか。


で、そんな国々の争いと、国々の争いに関与しない魔装機操者の連中の絡みは凄く面白いのですが、やっぱり、シュウがイライラするので、あいつは本気で空気読め。
天上天下唯我独尊で、邪神がどうので、他人なんて知らねえよ、って奴が出てくると、物語破綻するんだってば! そういう奴いらねえのよ! せっかくそれぞれに抱えるものがある人間たちの物語なのに!
何度も遊んできたのに、未だに、シュウがゼオルートを倒すシーンは、マジ怒りがこみ上げてきます(苦笑)
い、いくら操られていたっていったって、今は違うったって、シュウとそれなりにノーマルな関係を築いているマサキたちが信じられません。俺は許さない。
現在、そのゼオルートが乗っていたギオラストに、ロドニーが搭乗したところまで進みました。よし、あと三日くらいでクリアできそうだ!(苦笑)
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