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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『魔装機神』公式サイト


やっと全部のED見られました。
まあ、EDそのものはそれほど大差ないというか、エンディングAだけがちょっと特殊で、後は胸のでっかいロリ顔の二十九歳がラスボスで出てきちゃうという、ちょっと釈然としないEDなのですが。
その途中経過は、本当に些細なことなんですけど、どの人物にスポットを当てているかで中々違いがあって面白いです。
胸以外のラスボスとして出張ってくるラセツの転落のさまを楽しむもよし。
ロドニーとエリスのいちゃいちゃを楽しむもよし。
ロリコン…もとい、紳士なジノがバゴニアに半期を翻す過程を楽しむもよし。
ラセツはどのルートでも徹底的に敵(黒幕ではない)なので、やっていて非常に安定感がありますね。
それでも愛国心は人一倍で、軍事企業を裏に抱える自国の大統領を暗殺し、
「シュテドニアにはもう軍事企業は必要ないのだよ。戦争が終わった後、そんなものはいらない。それを理解できない貴方はもう用がない」
とか、普通に言っちゃうあたり、悪役って言う印象は皆無です。仲間内にも慕われているし、例え上から目線だったとしても、シモーヌを初めとして、部下のジョグに対しても非常に理解があります。
最期も、
「私は自分のやったことを後悔していない。中々いい死に様だろう?」
とか、爆死する時はしびれました。
なんか、凄く一人の人間として優遇されているキャラクターだなあ。
ロドニーとかの、実は切れ者おちゃらけキャラも、確かに美味しいったらそうなんですが、それでも具体的な実力の見せ方とかはラセツのほうが優遇されている印象が強いです。ロドニーがラセツを蹴落とすのも、あくまで結果として出てくるだけであって、どうやったかとかはあまり語られないものなあ。
これもルートによっては「世界征服」とか言い出しちゃうんですけど、個人的にはあくまでシュテドニアという国をラングラン皇国の支配から脱却させる、っていう祖国愛の印象のほうが強いです。
大体あいつ、あの世界観の中で最高に顔が派手なんでズルイです。ほかのキャラクターも地味に書き起こされているっぽいんですが、ラセツはあからさまに顔の力の入れようが違う。
白黒漫画だったら、ツヤベタが嵐のように舞っているレベルで違う。


私の妄想はさておき、ゲームとして評価するとまあまあのデキ、ってところでしょうか。
物語や、キャラクター造詣は私的に満点。
途中で裏切ったりする奴も、別に悪者だから裏切るわけでもない。
徹頭徹尾敵なラセツも、悪役っていうよりは、戦う相手という印象が強く、心底嫌な奴というのはとても少ないです。
キ印の錬金術者くらいでしょうか。でもあいつもにぎやかし程度だからなあ。ルートによっては人道的な行動(フロントミッションのオチような)に走るんですが、魔装機神の登場人物は、マサキを筆頭に、それほどその事実を引きずったりしないので、ひとつの出来事として流せる感じです。
これも物語の統合が取れているからなんでしょうね。
ある特定の出来事だけさらっと流されたら「おい」とも思いますが、全部のテンションが概ね一緒だと、その流れもおかしく感じない。
逆に、特定の出来事にだけ長くて強い執着を見せたら、それは「特別」ってことですしね。

キャラクターも美女、ロリ、美少年、美青年、色物も含めて目白押しです。
ただ、これ『セイクリッドブレイズ』と同じで、だからって好きな人物でユニットそろえてクリアできるか、っていうと忍耐と努力が必要ですっていう仕様にはなっちゃってるんですよね。
魔装機神っていう、四体のロボットはレギュラーとしても、そのほかは、多くても三体までしか出せない。戦力を考えるとたぶんリューネ(っていう女の子がいる)は決まりでしょうし、そうなると二人しか育てられない。
戦闘の効率だけを求めるなら、その二人は精神コマンド『激励』が使える奴、っていうと、選べるキャラクターに幅があるようでないというか。
おかげで、私は何度やり直してもプレシアっていうロリの子常に一軍でしたよ…(嫌いじゃないが不本意)。
まあ、それを無視して育てるのもまた一興ですが。


戦闘そのもののシステムとしては、三すくみ的な要素が大事なのは無改造の序盤だけで、ユニットを一定段階まで改造してしまえば、正直どうでもよくなります。そんな点だけでいえば、頭を使わないと大変っていうことはないですね。改造しすぎて、レベルの低い奴に敵を残しておきたいのに倒しちゃう、とか、シミュレーションにはお決まりの悩みを抱えながら、こつこつ進んでいけばまず間違いないと思います。
この、ラスボスが近くなればなるほど、こっちの改造やレベルがありすぎて戦闘が楽になるっていうのは、大体どのシミュレーションも、RPGも同じようなものなので、個人気には流せました。
改造さえ上手くやっていれば、ひたすら突っ込んでいくだけでもマップクリアは可能なレベルです。


グラフィックは若干演出べた、ってところでしょうか。
FEだってオフにしていたのに、その倍くらい映像を見せられるので、最初から最後までONにして楽しんでいた方はかなりの猛者だと思います。
汚くはないですが、ずっと見ていたいほどきれいではないというか。
個人的にDSに画像のきれいさはあまり求めていないので、この辺はマイナスにはなりませんでした。


音楽は、超絶思い出補正がかかっているので、判断全くできません。音源そのものはやはりSFC時代からのものなので、それほど特筆するレベルではないんじゃないかと思います。私なんかはもう、キャラBGMで高揚、武器BGMで高揚、シュウが出てくればイラッと、音楽だけでも感情の上下が半端なかったです。


とにかくキーレスポンスがもっさりしてます。
一番戦闘画面を長く見るのに、そのあたりは是非改善が欲しかったところですが、これも何週もしているうちに慣れました。
少なくとも「やってられねえよ」レベルで悪いってことはないです。
他がよかったので私は乗り切れました。


SFC時代のカセット(若い子は絶対にわからないであろうこの呼び方)を、完全に変な脚色なく移植した作品でした。
『真・紋章の謎』のように、新たなキャラとかイベントとかも一切ありませんしね。
あの時代はなんとかいけたけど、今は駄目という台詞の改変はあるらしいですが。
SFCで遊んでいた頃は、ラセツなんて目もくれずにヤンロンの尻ばかり追いかけていたんですが、いざ蓋を開けてみれば味方以上に敵役の演出が上手いソフトでした。
この辺、OGシリーズにも引き継がれているのかなあ。
個人的に今のOGシリーズは敵の言っていることすら一ミリも理解できない異次元の人がラスボスな事が多いので、是非また、国対国の争いもクローズアップして欲しいなあと思いました。
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