年取った

弟が仕事で受けた試験に合格しました。
以前から「筆記は100点だと思うんだけど実技で間違えた…」としょぼくれていたのですが、合格率10％の狭き門をみごと掻い潜って合格したようです。
「受かったんだって？」
「おかげさまで」
「だっから大丈夫だって言ったじゃん。がはははは」
久しぶりに嬉しい話題でした。

さて、以下は愚痴というか楽しくもない話題なのでたたんで反転します。閲覧は自己責任でお願いします。

タイトルにもあるように、年取ってくたびれました。
若い頃は、困難を目の当たりにして、なにくそと怒るだけの元気があったのですが、もうそういう困難を眼にするのも疲れます。なるべく何も見たくないし、何にも怒りたくないし、不愉快にもなりたくない。


色々な風評がありますが、放射能云々に関してはこっちがじたばたしてどうにかなるものではないと思います。
国が、情報として継続して飲まなければ大丈夫というのであればそうなのでしょう。
勿論それを、信じる信じないはもう当人の勝手ですが、もし信じない、実際は許容量を越えているに違いない、と思う人はもう安全な場所に避難された方がいいですね。
関東やその周辺から退去してもらってください。
そこまでのレベルに達しているのであれば、飲水だけ気をつけたって無駄なことでしょう。
買占めに走る労力があるのであれば、どうぞ安全と思われる場所に退避していただいて、今の住まいに残る気の人間にその品物は残しておいてください。


逆に、一応放送を信じているのであればそれこそ買占めに走る必要性がないと思うのですが、どうなんでしょう。
うちは違いますけど、今若い方は家で元々水道水飲まないって聞きますし、こう家庭にも大きな宅配水ボトル（なんていうのかなあれ）が置いてあったりするところもありますしね。

結局は未曾有の自体に不安、ということなのでしょうね。しかも目に見えないし、すぐに解決するものではないし、命の糧である水ですから。
いつか食べるかもしれないものではなく、毎日口にするものなわけですから、神経質になる人がいても致し方ないとも思いますし。お子さん抱えている人とかはやはり不安でしょうし。

最近ではもう買占めでもなんでも好きにやってくれよ、という感じになってきました。
水を買うことによって経済効果があるかもしれませんしね…。
飲む水にお金をかけられるだけの人は、好きにしたらいいんじゃないでしょうか。
乾パンを備蓄しておくとか、そういうのとはちょっと違いますしね。


私は、自分が今まで「良し」としてきた環境で電気をたくさん使ってきました。
日常生活が、電気なくしては過ごせません。
パソコンも、ゲームも、映画も電気なくしては見られません。
そして、私は生まれたばかりの子供ではないので、日本の電力が何によって支えられているか、それが何処にあるのか、どんな物を使っているのかということを「知って」いました。
その上で、声高に反対の主張をしたり、一切電気を使わない生活を自分の日常としたり、家で自転車こいで電力をまかなったりしてはいませんでした。

天災であったり、人災であったりということではなく、私は少なくとも「放射能」というものの存在を知っていた。その上で、「生産された」電気の恩恵を受けていた。
だから、私はこれまで電気を使っていて、そしてこれからも使うだろう立場にいる以上、一連の「現実」に対して悲鳴を上げてはならぬと思っています。
受け止めなければならないことだと思っています。

改めて書くまでもないですが、勿論天災だから我慢しろとか、その後の対応は人災だから許せないとか、そういうことではなく、私は「知った上で使用」していた人間であるということを、自覚していたいのです。

その上で、「こんな事になるなら反対」と言う主張をされる方がいても当然ですし、それはそれで構わないと思います。これだけの出来事が起こったのですから。
ですが、それでもその主張は「電気」を使わずにはいられないものです。ネットでの主張、テレビでの主張、主張できる会場、主張できる場所への移動、主張するためにする料理。
そして「主張できる生活環境」は「電気」なしではもう、営めないのです。

前述しましたが、「だから我慢しろ」ということが言いたいのではありません。「反対ならば使うな」と言いたいのでもありません。
ただ、生活するうえで今までもこれからも、「常にそばにある、そばにあった」ということを失念してはらなぬと思うのです。

だから私は騒ぎたくありません。
何故なら私は「知っていたはず」だからです。


弱音は一文にもならないのに駄目ですね。少なくとも金を払えば水が買える環境にいるのならば、それ以上は贅沢です。
本当に打たれ弱くなりました。