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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『学園ヘタリアポータブル』感想。

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まごうかたなきキャラゲーでした。
別に遊べないとかシステムが腐ってるとかそんなことはないんですが、如何せんボリュームがなさ過ぎる…。
クロスナショナルパーティーとかいうイベントを成功させるために、一ヶ月コマンドを実行して、お目当ての相手に突撃するっていうゲームなんですが、この一ヶ月があっという間過ぎて、一キャラクター既読スキップしちゃえば、一時間くらいでクリアできるレベルです。
個々のルートに入るというよりは、学内に点在している登場人物たちを選ぶことによって話が進んだり、進まなかったり、好感度が上がったり、スチルが見られたりというものなので、その気になれば必須イベントだけ見りゃいい、というような感じです。
まあ、それをわざわざより分ける必要もないんですが。
しかも、好感度を上げ下げする選択肢は、普通上がるほうを選びますわな。でもそれを選ぶと、スチル見られないとか、それどうなん? という仕様のおまけつきです。
アルバムモードのCG閲覧も、差分のスチルを見ないと(よくある、マフラーしてるとしてない、みたいな)どちらか一枚しか見ていないと登録されないというぶっ飛び仕様。何だそれ。
好感度が下がるとか、上がるとかなら、まだキャラクターの選択肢ですが、このゲーム決定的に乙女ゲーじゃないので、基本的にはパーティーを成功させるために皆の和を取り持とう、的な選択肢が「良く」て、スチルも出ます。まあ、そりゃー普通の人間関係築くためならいいんでしょうけど、これってそういうゲームならそれこそ別に、主人公がセーシェルである必要性ないよね…。
まあぶっちゃけ、乙女ゲームでは全く無いってところでしょうか。
私は元々このゲームにその要素求めてなかったんで、個人的にはあまり気になりませんでしたが、それを求めていた人は肩透かしだったでしょうね。

絵に関しては発売前から散々言われていたようなんですが、元々アニメ絵のほうが好きなので、個人的には問題なし。よくある、シリーズアニメの中で、微妙な作画が12話の中で一つか二つかあるっていう感じの絵柄です。おい、作監誰だよって感じの。確かに微妙ったら微妙なんですけどねえ。何が違うんだか。
立ち絵が非常に小さくて、これ人物の身長差を意識的に演出してくれているのはわかるんですが、リヒテンとか小さい女の子が真剣に小さすぎて参りました。小さいだけでなく、誰も彼もが画面下固定なので、上ががら空き。台詞ウィンドウが下部に固定ではなく、人物の横に出る漫画の台詞方式なんですが、この台詞枠が登場人物の顔の上だろうがおかまいなしに出るので、何でこんな作りにしてくれたんだがわけがわかりません。普通に台詞ウィンドウ下部に固定してくれりゃあよかったのに。
ちなみに、主人公キャラであるセーシェルの顔が立ち絵の中で一番大きいです。
いや、別にセーシェルが嫌いとかそんなことはない(セーシェルは基本的に普通の子です)ですが、大きな顔で見たいのは他の連中であって…。
立ち絵は凄くよく動いて、上下左右に消えたり、走り去ったり、飛び上がったりと、そういう動的な演出は大変頑張ってくれていて見ごたえもあるんですが、立ち絵がそのままアップになるので、キャラが近づくと普通にピンボケしてます。粒子が粗くなるっていうか…これ、随分前にどっか他の乙女ゲーでも見たなこういうの…。
この、立ち絵の動く演出は本当に頑張っていて、セーシェルとスイスが常にくっついてるとか、ロシアが背後に忍び寄ってるとか、「それらしい」演出が凄くよかっただけに、細かなところがちょっと残念です。

音楽はアニメで使われたテーマ曲なのでなじみがあって問題なしです。
システムそのものも特別良くも悪くも無く。クイックセーブに、ロードもありますし、選択肢までぶっ飛ぶ仕様もちゃんとあります。あまり不自由は感じませんでした。

内容そのものでいえば、「薄い」「乙女ゲーではない」につきるんですが、それでもこういうこれからファンになる人ではなく、完全完璧にファンしか買わないゲーム、という面では三ツ星贈呈できるのが難しいところです。
当然気合のフルボイスで、作中に使われたあんな台詞やこんな台詞をしっかり声付きで堪能できます。
イベントや、それぞれのキャラクター同士のかけあいも非常に楽しくて、どこをとってもにやにやできます。
日常の人物選択パートでは、たぶんランダムだと思うんですが、誰もいない場所を選択すると、「だーれだ?」と声だけで質問してくるなんていうおまけつき。ドイツにやられて悶絶し、日本にやられてお前はやっぱり声が太いと思ったり、部分だけ抜粋すると本当に楽しいんです。いや、本当に。

惜しむらくは、このボリュームの薄さとゲーム性の低さが「ゲームとしてどうなん?」といったところでしょうか。
個人的にはこれらのイベントを、普通に、学園ヘタリアのOVAかなんかで三十分にまとめて発売してくれりゃよかったのにとしみじみ思いました。そしたら、もう起動必要なくエンドレスで再生して楽しめたのに(みもふたもない感想)。

ファンなら別に買って損なし。ゲーム好きなら若干オブザイヤーかなと思わないでもないソフトでした。
後、試してないですがプロイセンたぶん落とせません。イベントでちょっと出てくるだけ。ロマーノに至っては多分、イタリアの流用で一回顔見せで出てきたくらいでした。もう手放しちゃったので確証があるわけではありませんが。
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