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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『ラストウィンドウ 真夜中の約束』公式サイト

カイル可愛さで乗り切った前作ですが、操作性に難ありだった部分は改善されたのかとプレイしてみたのですが、すげえ小さいところが改善されてました。
誰かが来れば扉コマンドが選べる、電話がかかってくれば電話コマンドが選べる、っていう確かにそりゃしょっちゅう使う大事なことだけどもっと他にも気を遣うべきことがあってだな…!
だったら、その場に登場人物が出てきたら、会話コマンドが選べるようにもしておいてくださいよ! 結局そいつのそばまで延々歩いていかなきゃならんじゃないか。
まあ改善はその程度だったので、前作の操作性にイライラして投げた方には到底お勧めできません。
相変わらず調べるコマンドの当たりは微妙だし、延々廊下は歩き続けなきゃならんし。
操作のポイントで、「タッチペンで遠くをタッチすればカイルが速く歩くよ!」とかあったんですが、早足であれかよ!
そんなこと得意げに書かれてもね!
カイルの部屋の場所が、前作と位置的に全く同じ、っていうのはにやりとさせられるんですが、少なくとも前作は階段廊下の中央にあった。
今回は、カイルと正反対の場所に階段があるので、延々移動して上り下りしなければいけないのは、かなりの面倒でした。
物語中盤でエレベーターも使えるようになりますが、階段の上り下りよりも手順を踏まなければならないので、利用する意味が全くないし。
なんなのこれもー。


カイルの絵は微妙に書き直されていて、ちょっとシャープな感じです。
わけあってクビになってしまう(苦笑)ので、レッドクラウンのジャケット(というかジャンパーですねあれは)ではなく、スーツを着ているせいか、若干細身に見えます。
おまけに、朝目覚めたらいきなりスーツ。ネクタイ締めてジャケット。お前失業者なのに。
彼はプライベートでのラフな服装持っていないのでしょうか。
その代わりに、毎朝カイルの生着替えが見られます。ちょ、何故背中半脱ぎ一瞬!
今回非常にサービス精神旺盛な作りになっており、生着替えに、寝起きのけだるげな姿など、何処に向かってカイルを売り込んでいるのだろうと思うことしばしです。
しかも初っ端で、おかしなロン毛のスティーブになつかれるしね! ルイスポジションかお前!
個人的には可愛げのあったルイスのほうが好きでしたが。スティーブいきなり金貸してくれとか言ってくるし、あんまり可愛くないんだもん(笑)
他にも、自分の行き着けのお店で、好みのハンバーガーを出され、「グッジョブだ」とか微笑む相変わらずのカイルが見られて、キャラクターの見せ方としては超満足です。
セールス成功してにっこりとか、ジュースの王冠が当たってにっこりとか、お前…お前!
大体、喫茶店の看板娘に相談もちかけられ、「いいよ。俺でよければ話してごらん」とか、お前年少者に対する態度可愛すぎだろう!(ミラしかり、メリッサしかり) 満足だけど…満足だけどさあ!

カイルは常に「そう思うのはあんたの勝手だ」とか言いつつ、結局相談を受けまくるポジションを相変わらず貫いておりました。
この、色々聞いてくるわりには、肝心なことになるとつっこんでこない感が、逆に肝心なことを話したくなっちゃう所以なのかしらねえ。

レイチェルとの関係も、ほぼ恋人みたいな状態なようで。
アパートの立ち退きを余儀なくされているカイルが、
「君のところに転がり込むか」
「え…」
「冗談だ」
とか電話越しに意味深な会話をしているシーンとかもう、よだれものですよ。

他にも、ポケベルが二回鳴って、
(わかったよ、レイチェル。今電話する)
とか、カイルが超微笑で迫られた日にはもう! なんだよその「仕方のない奴だな」的な笑顔!(笑) なんてったって「俺が心を許せるただ一人の女だ」とかなんとか言っちゃってますからね。
くそ、お前ブラッドリーといい、レイチェルといい、いい奴に好かれすぎだろう!(ブラッドリー・前作に出てきたカイル大好きな元同僚)

今回、レックスという胡散臭い男がカイルとやりあうのですが、それに対する台詞も、
「うるさい小バエは追い払うのが俺の主義だ」
とか、いちいちお前は言うことがカッケエんだよカイル!(錯乱)
レックスも筋金入りなので、
「俺は自分の飯のタネになりそうなことを、タダで話すほどお人よしじゃない」
とか、野郎どもの会話がいちいちかっこよすぎます。
レイチェルとのクリスマスの約束が流れてしまったときとか、
「カイル、クリスマスに会えなくなって残念だったりする?」
「…するよ」
とか、お前その「よ」はなんだ、「よ」は!(錯乱) 脇役も台詞の妙は冴え渡っていて、個人的には夫を殺されたものの未解決なままの、主人公の母親であるジニーの言葉が秀逸でした。
「私はあの時の事件の真実を知らずに過ごした。だからこそ、今こうしていられるんじゃないかって」
とか、重すぎる。


前作でもそうでしたが、結局カイルの行動は「事件が起こっていないところから事件をほじくり返す」ところから始まるわけです。
明確な殺人事件とか、そういうのがあっての行動ではないので、結局聞き込みも「誰かの過去」とか「誰かの現在」とかになってしまうのです。
それは必然として仕方がないのですが、どれだけその日常会話に謎が隠されているかもしれないと思っても、家賃を支払うために酒瓶の中の小銭を出さねばならずそのためにわざわざ他のアパートの住人からハンマー借りて瓶を割るなんて作業、いちいちタッチペンで行いたくもありません。
前作のように、「何故俺は今ハンガーをこんなに必死で切っているのだろう」的な、いい加減にして欲しいミニゲーム、っていうのはないですが、それでもやっぱり面倒ですよ。
初っ端で、うっかりなくした指輪を捜し求めて他人の室内を家捜ししなければならなくなった時は、「知らんわ!」とばかりに、いきなり攻略サイト様を見てしまいました。
基本推理ゲームではないというのを念頭においておかないと辛いですね。
推理とか、過去の謎とか、それこそ犯人の動機とかで頭をひねって楽しむゲームじゃないのは相変わらずです。
それぞれはそれぞれに問題を抱えていて、実は直接的にはカイルが追っている事実には、何にも関わっていない。
けれどその問題が関わっていなくても、その問題にカイルが関わることによって、新たな事実が暴かれるという筋書きなので、これはやっぱり推理ゲームじゃなくて、ADVですねえ。

しかし、今回はちょっと全体的に内容が暗いです。
前作も特別明るい話ではなかったのですが、基本的に善人(やっちゃったとしても後悔とか)多かったので、まだ進めていく上で気持ちの持ちようがあったのですが、今回わりと誰も彼も普通にいけ好かない奴なので、感情移入しにくいのが難点です。
カイルが可愛く輝くのって、カフェのマスターと話しているときくらいなんだもん。
相棒(?)スティーブも今回にぎやかし程度なので、ルイスほどの可愛さは望めませんし、実はいい人、とかそれぞれ事情が明らかになるまでのスパンが割合長いので、微妙な印象のまま退場していった人も多かったです。
実はいいひと、っていうのも実際あまりいなかったような…。
この辺の、はっきりとは断じることができないキャラクター描写って、とても生々しくてよかったんですけどね。
個人的には、レックスの株は最初から最後まで割合高いままに終わり、ウィルの株はよくわからん、から天上上がりして終わりました。そうだよな、誰だって命は惜しいさ。



ゲームとしてちょっとおや、と思ったのは、チャプター2で、廊下のど真ん中で手紙を拾うんですが、その持ち主、階段から上がってきて手紙が落ちていた場所より手前の部屋に住んでるんですよね。
どうやって落としたんだ、というか、普通に部屋より手前に何故落としておかなかったのか、とか細かな部分ですが気になりました。
何でかっていうと、これが推理ゲームだとしたら、「何故手前にある部屋より向こう側に手紙が落ちていたのか。動線がおかしいじゃないか」っていうとっかかりにも「なっちゃう」わけですよ。
でもまあ、これは推理ゲームじゃない(言い切った)ので、別に何の意味もないんですけどね。
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