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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『Vengo』
場所はスペイン・アンダルシア。
そこで生きる、カコという男と、甥のディエゴ。
ファミリーの抗争を食い止めるために奔走するディエゴだが、一人娘を失った悲しみからは逃れるすべはなかった。

結論から言うと、話は殆どありません。
画面から流れるフラメンコと、そのリズムを楽しむ映画でした。
極論を言っちゃえば、フラメンコという音楽が文化であり日常である彼らのPVを見ているような感覚、というべきでしょうか。

ただ、その画面からほとばしるエネルギーが半端ないのです。
私の中でフラメンコというと、バラを加えてキレイなお姉さんが床を踏み鳴らす、という浅い知識しかなかったのですが、この映画におけるフラメンコは歌とギターと手拍子です。
踊りもありますが、本職の人が踊っているというよりは、音楽に合わせて体が自然に動き出すという感じで、そのノリこそがジプシーの生きてきた証の積み重ね、というか。

始まりは娘の葬儀なのですが、そこでのフラメンコも、ギターにエジプト文化に、イスラム文化と、ごったになっていて凄く以外でした。
エジプト文化はよくわからないのですが、イスラム色が強かったというか。そこだけ抜き出すと、ジプシー音楽って感じは全くしませんし、その流浪の民が培ってきた、ジャンルが分けられない音楽がフラメンコなのかとも思いました。
どうしても音楽に詳しくないので、音楽的な部分での説明ができないのが歯がゆいのですが(致命的)画面からほとばしる、ダミ声の渋い歌声(女性)はまさに圧巻。
男性の歌い手さんもいましたが、むしろそちらの画面のほうがやわらかかった気が。女性の迫力半端ない。


そして、個人的にはイケメンパラダイスでした。(いきなり貧相な発想)
主役のカコからして、どんだけ…どんだけ男前持ってきたんだアントニオ・カナーレスー!? と仰天。
超有名なフラメンコダンサーの方らしいのですが、踊るシーンは一つも出てきません。
彼は酒を飲み、手拍子を打ち、甥の姿に目を細め、失った娘を思い涙するジプシーの一人の男として描かれます。
まった、これがほとばしるエロさ。
真っ黒でツヤのない、くせのある髪がセクシーで、少したれた目元に、ぎょろっとしたこれまた黒い瞳が迫力満点。
そして、着こなしがまた素敵でして、基本真っ黒いスーツに、白いシャツなんですが、金のネックレス(たぶん宗教的なものなのかと。十字架ではないですが、ペンダントトップがでかい)を身につけ、そして何故か柄物のスカーフを常に首からかけているのです。
一瞬女物のスカーフなのかと思うくらいの柄物なのですが、基本明るい色バージョンが一つと、後は濃紺に金字のスカーフを巻いた姿がもう、エロすぎて正視に耐えられません。
いとこの、アレハンドロもすんごいエロいし、ボディーガードの天然パーマ長髪のトレスもたまりません。
私、この映画ほど長髪真ん中わけ髪型の男を許そうと思ったことはありませんでした。
その上、ひげボーボーだぜ…!? 奴らの胸毛は常時装備だぜ…!?
このあたりの、ひげの生やし方もちょっとイスラムっぽいなあと思うんですが。カコは生やしてないけれど、敵対する側は基本的に全員生やしているし。




実際はこの二億倍エロいです。というか似てなさ具合に自分がびっくり。
顔のしわも、笑いしわから、目の下のしわまで、すべてがたまりません。
そして、何処からどう見てもスペインの古田新太だと思ってしまった私は間違っていないと思います。
いや、これ古田さん以外ありえない…!




フラメンコギターをかきならすおじさんも、超素敵でした。
なんていうか、ヒゲ面で面長の寺尾聰さんみたいでした。この人も胸毛ばっちりだったなー。

ともかく、フラメンコの迫力のある音楽と、右を向いても左を向いてもイケメンしかいない(私的に)世界観はお勧め。
話そのものはあまり考えずに、画面から流れるジプシーの世界を楽しむのが吉かと。
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