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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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しかし、『北斗無双』のアテレコを見ると、トキの声優さんがセキトモさんなのは、トキのためではなく、アミバ主体だからなんじゃないかと勘ぐりたくなります。
アニメを知らない私から見ると、サウザーの神奈さんぴったりだと思うけどなあ。

最近『北斗の拳』のことばかり考えています。
199X年、地球は核の炎に包まれた!
嘘だ! 包まれているのは萌えの炎! というくらい美形祭りでした。凄かった。とても。

基本的に主人公のケンシロウは、降りかかる火の粉を払うためだけの役割なので、感情を発露するのは基本的に相手の方。
なので、こちらも感情移入できるのは敵側というのが、漫画を読んでいく上でのお約束になっております。
全員がそれぞれ熱い主張を持っており、それが歪んでいようが、正しかろうが、ひたすら非常識であるところがとにかく魅力的です。
台詞だけ抜き出すと、笑いなくしては見られないのですが、これが漫画として一つの作品として読んでいると、素直に感動したり、下手すりゃ落涙までたどり着いてしまうのが、この漫画の力ですな。
誰か一人がとんでもなくとんでもない(笑)のならば、そのバランスの悪さにひたすら笑えるのですが、これが出てくる奴ら全員熱いので、テンション低い奴がいたらかえっておかしいですよ。
そのおかしさを吹き飛ばす迫力は、やっぱり漫画市場を席巻しただけありますね。


この漫画、前半はユリアという女神のような女性を争って、様々な相手とケンシロウが戦うのですが、なんていうか、ユリアってともかく女神様なので、そこに人間味とかそういうの全くないのですよ。
超母性で、美人で、薄幸でと、三拍子そろっちゃった女性は、男たちが何が何でも手に入れようというトロフィーと同じであって、羨望の眼差しを向ける象徴でしかないわけです。
ケンシロウも、トキも、ラオウも、義理三兄弟(正確には四兄弟)全部ユリアにゾッコンなわけですが、そこで輝くのがユリアに全く関心を向けないレイの存在ですよ!(結局それが言いたかった)
レイはユリアと面識がないから、当たり前ったらそうなんですけど、結局単品でカッコイイ男も変な女とカップリングになると評価が下がるのが世の常でありまして。女もとい、私は心が狭いからな!(苦笑)
ここで同じように、ユリアみたいな超母性の女神様に惚れると、ちょっとがっかり感が漂うのですが、レイはマミヤっていうケンシロウに惚れていて「とうに女は捨てた! 私は戦士マミヤ!」とか言っちゃう可愛らしい(私の年齢になっちゃうと本当に可愛い主張)女の人に惚れて、報われない愛をとことん貫こうとするので、それがまた株を上げているわけですよ! 単品でも吐くほどカッコイイのに、女絡むともっとカッコイイってお前えええ!
レイの主張も、「女は戦う必要なんかない。女は自分の幸せだけ考えていれば良いんだ」という、へたれな男が言ったら逆に「死ねばいいのに」と冷笑を浮かべられてしまいそうなものなのですが、これが実力があって自分に厳しい男が言うと、「イヤアアアアア! 言われてみてえええ!」となります。
大体、レイは誘拐された妹を助けるためだけに世界を旅しているという、登場の理由からして卑怯な上に、惚れた相手にどれだけ報われなかろうが尽くすし、女だけでなくケンシロウにも大きな義理を感じているので、単身敵わないと知っていながらラオウという強大な敵に立ち向かうという男気の持ち主です。
最終的に、マミヤにも死相が出ているという事を知っても、「そんな女のためだけに死ぬ男が一人くらいいてもいい」と、笑って立ち向かうわけですよ敵に!
その時にはレイは既に、三日後に死ぬというツボ(笑)をラオウに押されてしまっているので、その苦しみの中で戦い抜き、勝利します。
崩壊する体を抱えて、マミヤに向かって「幸せにな」と微笑みながら、一人で建物に閉じこもり、誰にも死に様を見せずに死んでいくのです。
ああ泣いたよ! なんでレイが死ななきゃならないんだよ! なんて勿体無い!

とにかく外見も美形で、ケンシロウに比べて細身に見えるのもツボです。いえ、実際細身どころか、体重筋肉だけで百キロオーバーであろう肉体なんですが、細面でオールバックに前髪はらりで後ろ髪長い男は、外見ド直球に好みでした。
スパロボのイルムといい、ブーツホルツといい、レイといい、私はどうもこの外見の男に弱い…。眉毛がりりしい男に弱いというか…。

実際台詞で「愛」「愛」出てきちゃうのもこの漫画の凄さですね。
「愛している」ならまだしも、「この愛に報いねばならぬ!」とか「愛のために生きよう!」とか、真顔で真剣に、大の男がばんばん言い放ってくるわけですよ! なかなか凄いですよこのインパクトは。
またそれが、レイとかラオウとかが言うとさまになるんだなあ、これが。


ラオウはケンシロウの義理のお兄さんで、長兄なんですがもう、言ってることもやってることも、一事が万事突拍子もなさすぎて燃えます。
「我が人生に一片の悔いなし!」
と絶叫しながら立ったまま絶命とか、もう男前すぎて!
そして、弟トキが好きすぎて!!
トキはもう、出てくる登場人物全員に愛されている、完全にヒロインな男(ヒゲ面細面で髪の毛長い)なのですが、大体ラオウなんてトキとの戦いのさなかに号泣ですよ!
「さらば、我が最愛の弟よ!」
とか、身の丈五メートル(笑)の男が、キリストみたいな外見の男をお姫様抱っこして号泣ですからね! もう、どんだけ愛し合ってんだおめーら!

ラオウはラオウで、当然ユリアに執着しているのですが、ユリアはケンシロウと相思相愛なわけです。それを指摘されて、
「誰を愛していようが、汚されていようが、そんなことはどうでもいい。最終的に俺のそばにいればいい」
と言っちゃうのも、見方を変えれば超男前ですよね。
束縛しまくっていて、おまけに非常識の極みであるラオウが言うと物凄く暴力的ですし、実際そうなんですが、惚れた相手の過去とか全部どうでもいい、その上で自身の愛は揺るがないのだ! っていうのはうじうじさ加減がなくて、男前だなあと思うのですよ。そういえば、レイもそんな感じだったなあ。


北斗神拳と南斗聖拳の争いが中盤からのキモになるんですが、この南斗の連中もカッコイイんだこれが…。
盲目の戦士シュウは、幼いケンシロウを助けるために自ら目をつぶしたという男前で、外見も超カッコいいです。顔に走る自分の爪あとが色っぽくてたまりません。
おまけに、仁星の下に生まれた宿命を背負って生きているので、その死に様がどんだけ凄惨かと。
しかも、一児の子持ちですよ! 奥さんどんだけ羨ましいのかと。(実際漫画では子供しか出ていないので奥さん亡くなられたっぽいんですが)

皇帝サウザーも、やってることとか最悪だし、言ってることも生ぬるいんですが、神経質そうな外見が超好みでした。
レイを筆頭に、南斗は美形が多すぎる…。
北斗がバラエティに富んだ二枚目が多いのに比べ(まあ殆ど血のつながりがないので)、南斗は血のつながりなんか全然ないのに正統派美形が粒ぞろいで、私もう本当に参ってしまいます。いや、本当にあんなに美形ばかりだともうどうしたらいいのか…(何故何かをしようとするのか)
狼の星がどうの、というリュウガはレイに匹敵する正統派美形で、下まつげばっきばきで、線が細い知的な感じでこれまた好みでした。知的も何も、人間を輪切りに出来る奴に知的ってどうなん、とも思うんですが。でもリュウガってちょっとやりたかったことが中途半端というか、使いどころが難しかったのか、不完全燃焼キャラクターの筆頭で、この漫画に出てくるキャラクターの中ではちょっと可哀想な感じです。すんごい美形なのに勿体無いっつーか。ウィキの登場人物解説を見て「ああ、こういうことがやりたかった人なのね」ではちょっとね。いえ、彼以外がわかりやすすぎる、ってこともあるんでしょうけど。

シュウザとか、あのあたりも勿論カッコイイんですが、それくらい後半(中盤後期というか)になると、絵柄が随分変わってきちゃうんですよね。全体的に弱弱しくなっちゃうというか。いえ、それだって体重百キロ越えの人間たちは弱々しくもなんともないんですけど、タフネスからは遠いっていうか。
それはケンシロウも同じであって、最終的にラオウとの決着がついた後のおまけみたいな後期は、ケンシロウ完全に世捨て人というか、修行僧みたいになっちゃって、常に悲しみばかりが先にたつ顔立ちになっちゃうんですよね。
そこには成長したというか、大人になったケンシロウはいても、その矛先はタフネスには向かなかったというか、まあ全体的にあごが細くなったりといった、外見的な特徴が際立ってきちゃうわけです。

絵柄でいうならば、後半は女子もマネキンみたいになっちゃうので、可愛いとかきれいとか思えませんね。ユリアに関しては女神像なので、人間としての美しさがなくなっても構わないのですが、他の要所要所で出てくる地方ヒロイン(笑)が可愛くないのはちょっと致命的かなあ。
子供の描写も、リンとか初っ端超可愛いですけどね!(隠す気もない)
サニーちゃんみたいな、足首も手首もない真っ直ぐな手足も可愛いですけど、リンはむっちむちのちゃんと関節がある、ソーセージみたいな体系をしていて、それがまったえっらい可愛いんだこれが!
個人的には、マネキンみたいな顔になっちゃった大人のリンよりも、子供の頃のリンのほうが可愛くて好きです。
バットは大人になって生まれ変わったようにカッコよくなったけどね!

ジュウザも、立ち位置的には好みだったんですけど、それでも前半の生きのいい(笑)奴らと比べて、どうしても悲壮感が前面に出てきちゃったので、あまりノリきれなかった、というのはあります。まあ、大体奴はユリア関係で損してるしな。
ジュウザにせよ、リュウガにせよ、ユリアの兄弟(このへん血縁関係がよくわからないのですが、ユリアの親父がいっぱい妾がいた、ってことなんでしょうか)ってだけで「勿体無いなあ」と思ってしまいます。別に血縁関係ここはいらんよなあ。
大体にして、ケンシロウファミリー(笑)だって、殆ど義理の兄弟なわけですから。その中で燦然と輝く、ラオウとトキの兄弟愛が萌えるんじゃないか!(笑)


調子に乗って外伝も読んでみました。
一番出来がよかったのはトキ外伝かなあ。完全にオリジナルじゃなくて、原作でも描かれていた場面を焼きなおしたところも多いので、物語として入りやすかったのかもしれません。ユリア外伝も完全に絵が少女マンガしていて、ユリア主役なので違和感ありませんでした。なんと作者が、いつかの魔人壬生漫画を描かれた方で仰天。どこかで見た絵柄だと思ったんだ…。
ラオウ外伝は、絵柄が違うったって限度があるだろ、程度で流れました。
期待していたレイ外伝は、なんていうかエロゲーみたいな…別に、エロシーンが多いのはいいんですけど、レイが主役である意味がないので、一番がっかり度が高かったです。これだったらトキ外伝にちらっと出てきたほうがよっぽどカッコよかった。


とまあ、漫画制覇してみましたが面白かったです。
「我が人生に一片の悔いなし!」と胸張って言えるキャラクターが全く違和感なく出てくる漫画の力強さにひたすら燃えました。
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