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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『SIMPLE DSシリーズ Vol.48 THE 裁判員 ~1つの真実、6つの答え~ 』公式サイト

中々硬派なゲームでした。
裁判を扱っているものは、トンデモになるか、手堅くいくかのどちらかだと思うのですが、これは後者ですね。
設定だけだと、霊魂がどうのとか、最終的には幽霊の投げかけによって場面が展開していく様などもあり、明らかにファンタジーなのですが、実際扱っている内容が「事件」である以上、その設定そのものや、物語はシリアスです。

というか、初っ端からめったやたらに小難しいというか、説明も無く専門用語の連発…というか、その説明文こそが専門用語なんですが、それらがドカン、と出てくる第一話が一番とっつきづらいというか、自分が幽霊として何をやったらいいのかよくわからない、といったゲームとしての遊び方の不明瞭さ、っていうのはあるかもしれません。
相手を無罪にする、というのではなく、相手に「正しい」判決を下すのが目的だとやっとわかったのが、第一話中ほどでした(遅い)。
このゲーム、実際ゲーム性っていう部分ではほぼ皆無です。
基本的に、他の陪審員に対して突きつけなければいけない疑問点は黄色文字で特定されるし、そうでない部分を見逃したとしても、別段クリアは可能です。そして、問題なのは有罪にするべく矛盾点を突きつけたところで、返って来るリアクションに期待できないというところでしょうか。
基本的には、突きつけたもの(証言)によって変わるのは、その心象の数値が多いか、少ないかだけであって、特定の人物が何か面白い話でもしてくれるってことはありませんし、新たな事実が発見されるわけでもありません。
自分以外の陪審員、裁判官たちに、お決まりの証言をとにかく突きつけていけばクリアできる、そういうゲームです。これは別に頭脳必要ありませんよね。
人によってはこれを突きつけて、これはやめておこうとかそういう配慮必要ないです。何故なら、裁判っていうのはそりゃそういうものだから。誰しも、「怪しい」と感じる部分は同じ(でなければそれは「怪しくは無い」わけで)であって、そこに変化球は必要ない。
陪審員たちもぱっと見は個性的なんですが、なんだろう、リアクションが個性的というわけではないので、それらもまあ流せます。キャラとしての好き嫌いは生まれるでしょうが、あくまで目的の判決を得るために、「数値」だけ気にしていれば個性は無視できるレベル、といったところでしょうか。

それでもこのゲーム、主人公の性格が非常に「いい人」であって、良識的なのでやっていて嫌味がありませんし、殺人事件にせよ、偽札の偽造にせよ、嘘臭くなく、本当の犯罪はこうやって地味に暴いていくしかないのだ、というコツコツ感が非常に上手いです。
地味な日常犯罪もあれば、「外患誘致罪」なんてクリアした今でもよくわからん大変後味の悪い、テロリスト(だよねえ)の話もあったり、またそこで出てくる右だの左だのの会話がまあ、妙にリアルでイラっときたりと、裁判用語は難しいけれど、その難しい用語を使って話しているキャラクターたちは魅力的、っていうある意味不思議なバランスのゲームでした。
ただし、陪審員たちではなく、実際に裁判に関わっている、裁判官、弁護士、検察官に魅力は特化しているようです。裁判員たちはまあにぎやかし程度。本物のプロフェッショナルたちが、何を考え、何をすべきかを吟味しながら言葉の応酬をするさまは迫力がありました。

キャラ絵が男子と女子にひっじょうにギャップがあって仰天。女子だけ無意味にバスとアップがあったり、やたらに目がでっかくてロリ系なのに対し、あまり男子キャラクターが親切でない顔(笑)なのは、個性なのでしょうか。
いえ、私は普通に加勢検察官とか、仙波裁判官とか外見大好きでしたけども!
特に加勢なんてギョロ目短髪の不器用熱血漢で、バストアップだとわからないけど、被害者だか被告だかの家族に襲われて足不自由で杖突いてるってんだからもう! もう、なんだよ超萌える! 何で足まで見える立ち絵かスチルないかなあ!(私だけが嬉しい)
他にもマスコットキャラのヤマヤマがすんごいグロくて怖い(反対から見ると…)とか、絵に関しては好き嫌い別れそうかなと思いました。とっつきにくい絵ではないです。

こういう裁判員をテーマにしたゲーム、一時期いっぱい出ましたが一通り落ち着いた感じでしょうか。こうしてみると、一気に出た割には、『有罪×無罪』とかこの作品もそうですが、中々に良質なゲームが出揃っていたのだなと思います。
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