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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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PSPが充電できなくなってしまいました。
うーむ、正直酷使しているので、バッテリーがおかしいのか、ACアダプターがおかしいのかもわからんなあ。

「というわけで、弟よ、調べたいので君の持っているPSPを貸したまえ」
「充電器も本体も職場です」
「使えないな」
「そんなこと言われても」

弟が持って帰ってきてくれるそうなので、それを持って試してみるしかなさそうです。ACアダプターのほうが安上がりだから、できればそっちが壊れていて欲しいが…。


そのPSPでずっと『タクティクスオウガ 運命の輪』を遊んでいたんですが、レビューではなく、文句だけになってしまいますので、以下その羅列です。

かなり厳しい書き方をしているので、要注意でお願いします。




これ、SFCの名作のリメイクってことは知ってたんですけど、なんつうかどうにもこうにもシステム周りが悪いのと、凄くなんだろう出てくる人物が詩的散文で話して、かつ、ヒロインであろう鬼姉カチュアが非常に不愉快な人物なのでやっていて気持ちが全く盛り上がりません。
要するに、ブラコンのわがまま女なんですが、こうわがままの限度越えてるだろという言動に、それに従う弟(主人公)も気持ち悪くて、どうしてこの女を最初から最後まで庇わなきゃならないんだとか、物語の中心にすえなきゃいけないんだ、とやっていて爽快感がそぎ落とされていくのがきつい。

それらを無視して、詰め将棋的な手ごわいシミュレーションとして遊べればまだ良かったのですが、これまた、本当に戦闘や装備品などのインターミッションのシステムが弱くて、ストレスしかたまりません。
基本的に画面一枚で、「装備」を選んだのなら、それに関わる全ての情報が閲覧、実行できなければ意味がないと思うんですが、武器を買いに行っても、誰が装備できるか、装備レベルは足りているか、何個買えばいいのか、そもそも個人個人で武器が買えないってどういうことなんだ、と、何度も段階を踏まねば武器一本手に入りません。
手間が三重苦どころの騒ぎではない。

これらが、全てのシステムに適応されるので、魔法を覚えるにせよ、スキルを覚えるにせよ、装備をするにせよ、ともかくひたすら手間がかかります。それによって、果たしてメーカー側が一体プレイヤーにどんな充実感を与えたかったのか、甚だ意味不明といったところです。

いざ戦闘が始まれば、速さの順番でユニットが動くので、こちらのフェイズが終わったらほったらかしとけばいい、という手も使えず、敵のやたらに長いモーションを見続けるはめになります。
ルーチンや、読み込みそのものは、瞬く間といっていいほど速いので、その点ではストレス皆無なのですが、実際にユニットが歩く速度、行動する動作エフェクトが遅い。
その上ランダムでいきなり呪文の詠唱が始まったりすると、どうしても「丸ボタン」で会話ウィンドウを進まなければその場で停滞するので、ひたすら画面の前で待つ時間が大変苦行です。

物語に馴染めずとも戦闘が面白い、戦闘は難しいけれど物語が面白い、とかせめてどちらかでも「スムーズ」であればよかったのでしょうが。
多分これが出来たときは、主人公が善や悪という立場ではないところからの視点とか、誰も彼もが正しくないとか、そういう視点が面白い物語だったと思うのですが、やはり今見ると台詞運びや設定なども若干の古臭さを感じるような気がします。劇画調というか。
まあ、その辺を見ると「いつの時代もスクウェアはスクウェア」という臭いなのかもしれませんが…。

もう少し、システムの面でスムーズであれば、面白いゲームといえたのですが、ちょっと残念です。

まあ、それにしたってカチュアの萌えないことといったらない!(唐突)
いや、萌えとか悪人とか通り越して普通に性格の悪い人ですよ。私現実世界で姉の立場ですが、こんっな気持ち悪い姉と同じ立場だと思うと辛いレベルで酷い人です。
ツイッターでも散々毒づいた(苦笑)んですが、それにしたって…。何でわざわざこんな愛せない設定にしたんだろう。
育ててもらった人に対して「血なんか繋がってないんだからどうでもいい」って、自分の素性がわかった途端に言うような人だからなあ。俗に言う女の腐ったような奴(差別的な発言だと承知の上で)ってこいつみたいな奴のこと言うんでしょうねえ。

鬼姉の何が酷いって「私がこんなに必要としているのに必要としてくれないから必要としてくれる人を探しただけで悪いのは私を必要としなかった人のほう」を延々主張し続けるとこだと思うのです。
そのくせ、「姉弟だから一緒にいるのが当たり前」とばかりに、己で何か繋ぎとめるための努力もせずにあぐらをかいて、たまに口を開けば弟をなじる始末。
じゃお前は必要とされるために何かしたのかっつー話で。
騎士刺し殺す以外に。
いや、ニュートラルルートで騎士刺し殺していけしゃあしゃあとしてたときは本当にぶちのめすべきだと思いました。そうなんだよ、挙句の果てに人殺し(戦いで「殺しあった」のならともかく)ってのが…。

あと、久しぶりに女言葉でしゃべる女を見ました。
それ故に性格の悪さが際立つのも否めないのかもしれません。
「~だわ」とか「~わよ」とか「~できないの?」とか。
「んもう」とか、今時こんな話し方をする女はギャルゲーの中だけだし、少なくともその「んもう」は萌えのために使うものであって、苦虫を噛み潰す顔になるために使う言葉じゃないはずだ(苦笑)。

私、鬼姉カチュアを見ると、「FEのカチュアはあんんなに可愛かった(かつ強かった)のに…」と自分の中のカチュア像を破壊されたようで本当に悲しくなりました。


幼馴染ヴァイス君も、カオスルートとニュートラルルートでは結構酷い扱いで、いえ、立派な悪役として特にカオスルートだと最高の死に様(ニュートラルだとちょっとキレイ過ぎる上に、断末魔が鬼姉の名前だったので、萎えた)だったので、それなりに評価が上がったんですが、まあこれがロウルートに進んだ途端に酸いも甘いもかみ分けた、世慣れした男になってびびりました。
やめろ、好きになっちゃうだろ。
………と、言いたいところなのですが、それ以外の二つを見てしまっていただけに、どうにも正しいヴァイス君に違和感を感じて仕方がありません。


これ、一応、ロウ、ニュートラル、カオスって三つのルートがあるんですが、結局オチは一緒だし、オチだけが一緒ならともかく、最終章も結局同じなので逆に三つに分ける意味あったんかな、とも思いました。
多少の立場の違いはあれど、結局は主人公は一国の主にならざるをえないし、立場は違えども立ち位置は同じなので、別に驚きもないというか。

後、ゲームが始まった途端に、「聞いたことがない」人名、国名、所属、地方、町名、役職名が、ものの見事に乱立するので、私は最初から最後まで覚えられないまま終わりました。
ゲームに出てくる気配すらない国からやってきたとか言われたって…。
そして、同じ人を指すのに、てんでバラバラに皆呼ぶものだから、もう本当に誰が何で何処でどうしたのかわからない…。
例えば、ほにゃららがAを将軍と呼べば、Aは将軍として認識されますが、ゲームを進めていくと、うんたらもどこかの誰かを将軍と呼んだりすると、その将軍という呼称が混乱を招くだけなんですよね。え? こいつAのことについて言ってんの? とか。
あと、ゲームに出てきてない人の名前が出てきてその人のために戦うとか、そういうのいっぱいあります。
まあ、説明文としても親切じゃないですね。作ってる側はわかってるかもしれないけれど、わかってない人にわからせようという文章ではないです。そういう意味でも、物語が合わなかったってのはあるかもしれませんね。
私、文章を読んだり書いたりする上で、作り手の造語だけを乱立させてそれっぽくしてる、っていう文体が一番嫌いなので。
誰かに一回呼ばせただけで、プレイヤーがその名前を冠するものの全てを記憶できるわけなかろうに。
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『428~封鎖された渋谷で~』感想

公式サイト

実写版サウンドノベルというと、すぐ『街』を思い出してしまうのですが、実際『街』も『かまいたちの夜』もまともに遊んだことがありません。
チュンソフトのソフト遊んだことが無いわけではないんでしょうが、どうも、このメーカーの代名詞であるサウンドノベルって縁が薄くて…自分で作っておいてなんだよという感じですが。

実写版というだけあって、2次元と違って逆に入り込めなかったら嫌だなあと思っていたのですが、まあそんな心配もなくそれぞれ大変顔が濃くて(笑)楽しめました。
内容はなんだろう、笑いありサスペンスありのサウンドノベルで、純粋な推理ものとしても楽しかったですし、それと全く関係のない笑いありで非常に面白かったです。

■加納編
刑事なんですが、彼がどうのというよりは、彼にほだされる周囲のおっさん、外人、同僚たちが可愛くてたまらない話でした。もうなんだよ、この馬鹿な熱血漢にみんなメロメロかよ!
恋人のお父さんとは最終的にツーカーだし、CIAから来たジャックは「これ以上馬鹿な奴を見ると私は日本人が好きになってしまう」=私は加納が大好きです。と、彼がいないところでマジ告白! けええええ可愛いいいいい!
同僚も結婚したばかりのおとぼけさんで、それでも加納が好きでもうね! フー!
実際の謎に気づいたり、渋谷を恐怖から救うべく一番貧乏くじを引いてあたふたするのは彼の役目ですが、その分メリハリがきいていて面白かったです。

■亜智編
真っ白な服を着た清楚な女の子、ひとみちゃんをひたすら守る今時の男の子。喧嘩強くて、チームから抜けたんだけど、その仲間たちのことも気になっていて、それでもとにかく女の子一番で、女の子大好きで脳内の妄想は昭和の香りがするという純朴青年。
謎には遠くても最終的には刑事というくくりがなくても、自分たちの住む町を救うというかっけえ少年です。ただし、妄想が過ぎる。

■大沢編
他の連中が基本的に自由人(笑)なせいか、ダウナー系を一気に引き受ける気の毒なお父さん。マリアとひとみのことを心配しつつ、己の アイデンティティにも悩みつつ、浮気してる奥さんとの関係や信じていた部下の裏切りに翻弄されつつ、自分の開発したウィルス兵器に顔を青ざめつつ、コロンボみたいなポケットにバナナを忍ばせている猿顔の刑事に延々つきまとわれるという、気の毒さここに極まれり、というった具合。
個人的には最後が一番キッツイ。傍で見ている分にはいいけど、実際そばにいられたら殴ってる。
彼はまあ、今までやってきたことの清算ったらそうなんですが、それにしても周囲が黒すぎるので、一番気の毒な印象でした。

■御法川編
謎からてんでかけ離れたところで、ひたすら周囲にはた迷惑を振りまきつつ、一度引き受けたことは絶対にやるぜ、殴られても蹴られてもかまうもんかの暴走フリーライター。
顔はユースケサンタマリア。
しかし、後輩や取材した人間には情をつくすために、何気に若い女の子の受けがいいという、ある意味一番ネオロマしている登場人物。
まあ、ひたすら全力投球で仕事ができて、後輩の面倒も厳しいけれど非常にいい、っていうのは確かにもてるだろう。好みだ。
こういう男に尽くす女が多いのはわからないでもない。
謎から遠いようで近い。全ての事件に首突っ込んでる割には真相に遠いという立ち位置なわりには、物語に勢いがあるのでぐいぐい読ませる。基本的に周囲を振り回しているようで、一番振り回されているのは彼。

■タマ編
着ぐるみで始まり、果たしてその実体は、という人物。個人的に中身(笑)はすぐにわかったので驚きは無く。
ひたすらバイト先の上司であるなすびに振り回されているその話のテンポや、ポジティブな天然である、タマの個性が楽しい話。個人的にはずっとかぶっていても構わないくらいだった(話進まないよ)。

他にも、チャートを進めると出てくるルートがあったり、クリア後のおまけがこれ普通に遊んでいてどうやって気づいたんですか? というものまで山ほどあります。私はエコ吉ルートまで進んで力尽きました…。

基本的な物語も、しっかりどんでん返しがありますし、トゥルーエンドに至るまでの選択肢も納得がいくもの(ちゃんと、その選択肢を選ぶことに理由がある。選択の結果進むルートが同じであっても、そのとき選んだ心境によって結果が違うというか)なので、クリアして「やりきったー!」感が強く味わえます。

クリア後、鈴音ルートでお約束の話を味わって大泣きし、カナンルートで「凄く…きのこです…」とかなり遠い目になりました。
いや、本当にカナンルート、最初から最後まで月姫FATEでした。
文章といい、オチといい。
いつ、英霊たちが現れて詠唱始めるんじゃないかとドキドキした。好みの問題は別として浮いてた正直。
『学園ヘタリアポータブル』感想。

公式サイト

まごうかたなきキャラゲーでした。
別に遊べないとかシステムが腐ってるとかそんなことはないんですが、如何せんボリュームがなさ過ぎる…。
クロスナショナルパーティーとかいうイベントを成功させるために、一ヶ月コマンドを実行して、お目当ての相手に突撃するっていうゲームなんですが、この一ヶ月があっという間過ぎて、一キャラクター既読スキップしちゃえば、一時間くらいでクリアできるレベルです。
個々のルートに入るというよりは、学内に点在している登場人物たちを選ぶことによって話が進んだり、進まなかったり、好感度が上がったり、スチルが見られたりというものなので、その気になれば必須イベントだけ見りゃいい、というような感じです。
まあ、それをわざわざより分ける必要もないんですが。
しかも、好感度を上げ下げする選択肢は、普通上がるほうを選びますわな。でもそれを選ぶと、スチル見られないとか、それどうなん? という仕様のおまけつきです。
アルバムモードのCG閲覧も、差分のスチルを見ないと(よくある、マフラーしてるとしてない、みたいな)どちらか一枚しか見ていないと登録されないというぶっ飛び仕様。何だそれ。
好感度が下がるとか、上がるとかなら、まだキャラクターの選択肢ですが、このゲーム決定的に乙女ゲーじゃないので、基本的にはパーティーを成功させるために皆の和を取り持とう、的な選択肢が「良く」て、スチルも出ます。まあ、そりゃー普通の人間関係築くためならいいんでしょうけど、これってそういうゲームならそれこそ別に、主人公がセーシェルである必要性ないよね…。
まあぶっちゃけ、乙女ゲームでは全く無いってところでしょうか。
私は元々このゲームにその要素求めてなかったんで、個人的にはあまり気になりませんでしたが、それを求めていた人は肩透かしだったでしょうね。

絵に関しては発売前から散々言われていたようなんですが、元々アニメ絵のほうが好きなので、個人的には問題なし。よくある、シリーズアニメの中で、微妙な作画が12話の中で一つか二つかあるっていう感じの絵柄です。おい、作監誰だよって感じの。確かに微妙ったら微妙なんですけどねえ。何が違うんだか。
立ち絵が非常に小さくて、これ人物の身長差を意識的に演出してくれているのはわかるんですが、リヒテンとか小さい女の子が真剣に小さすぎて参りました。小さいだけでなく、誰も彼もが画面下固定なので、上ががら空き。台詞ウィンドウが下部に固定ではなく、人物の横に出る漫画の台詞方式なんですが、この台詞枠が登場人物の顔の上だろうがおかまいなしに出るので、何でこんな作りにしてくれたんだがわけがわかりません。普通に台詞ウィンドウ下部に固定してくれりゃあよかったのに。
ちなみに、主人公キャラであるセーシェルの顔が立ち絵の中で一番大きいです。
いや、別にセーシェルが嫌いとかそんなことはない(セーシェルは基本的に普通の子です)ですが、大きな顔で見たいのは他の連中であって…。
立ち絵は凄くよく動いて、上下左右に消えたり、走り去ったり、飛び上がったりと、そういう動的な演出は大変頑張ってくれていて見ごたえもあるんですが、立ち絵がそのままアップになるので、キャラが近づくと普通にピンボケしてます。粒子が粗くなるっていうか…これ、随分前にどっか他の乙女ゲーでも見たなこういうの…。
この、立ち絵の動く演出は本当に頑張っていて、セーシェルとスイスが常にくっついてるとか、ロシアが背後に忍び寄ってるとか、「それらしい」演出が凄くよかっただけに、細かなところがちょっと残念です。

音楽はアニメで使われたテーマ曲なのでなじみがあって問題なしです。
システムそのものも特別良くも悪くも無く。クイックセーブに、ロードもありますし、選択肢までぶっ飛ぶ仕様もちゃんとあります。あまり不自由は感じませんでした。

内容そのものでいえば、「薄い」「乙女ゲーではない」につきるんですが、それでもこういうこれからファンになる人ではなく、完全完璧にファンしか買わないゲーム、という面では三ツ星贈呈できるのが難しいところです。
当然気合のフルボイスで、作中に使われたあんな台詞やこんな台詞をしっかり声付きで堪能できます。
イベントや、それぞれのキャラクター同士のかけあいも非常に楽しくて、どこをとってもにやにやできます。
日常の人物選択パートでは、たぶんランダムだと思うんですが、誰もいない場所を選択すると、「だーれだ?」と声だけで質問してくるなんていうおまけつき。ドイツにやられて悶絶し、日本にやられてお前はやっぱり声が太いと思ったり、部分だけ抜粋すると本当に楽しいんです。いや、本当に。

惜しむらくは、このボリュームの薄さとゲーム性の低さが「ゲームとしてどうなん?」といったところでしょうか。
個人的にはこれらのイベントを、普通に、学園ヘタリアのOVAかなんかで三十分にまとめて発売してくれりゃよかったのにとしみじみ思いました。そしたら、もう起動必要なくエンドレスで再生して楽しめたのに(みもふたもない感想)。

ファンなら別に買って損なし。ゲーム好きなら若干オブザイヤーかなと思わないでもないソフトでした。
後、試してないですがプロイセンたぶん落とせません。イベントでちょっと出てくるだけ。ロマーノに至っては多分、イタリアの流用で一回顔見せで出てきたくらいでした。もう手放しちゃったので確証があるわけではありませんが。
『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』感想
『公式サイト』

基本的には密室ADVですが、精神的なドロドロと個性的なキャラクターの掛け合いを楽しむゲームです。
楽しめたかと言うと、悪趣味が過ぎるというか完全完璧に人を選ぶ内容でした。
私これを遊んでいた最中に、ちょうど地震がおきてしまってなんかもう、訳のわからない記憶の無いままに密室の学園に閉じ込められた生徒たちが、脱出のために殺人を犯して、仲間たちを貶めていくっていう設定が、ちゃんちゃらおかしいよ現実はこの億倍大変なのに! と精神的な面で楽しめなかった感があるので、正直まともな感想にはなっていないかもしれません。

基本的に、推理ゲームとしてはぬるいです。事件が起きる、調査する、聞き込みするは行う順番の差はあれど、調べなければいけない場所はマーキングされているし、聞くべきこを聞かなければその場所から出られない仕組みになっているので、難しくはありません。
殺人事件が起こり、調査が終わると、犯人を追及するための「学級裁判」が行われるのですが、そのパートそのものも推理の部分だけより抜けば決して難しくは無いのですが、操作性が難。
ぶっちゃけた言い方をすると、なんちゃってシューティングゲームをやらされているようで、私は推理はわかっているのに、上手く操作できなくてミス連発を繰り返しました。一番優しい難易度にしておいて良かったと心底思いました。
学級裁判の臨場感や、緊迫感は中々楽しく、相手の矛盾をロンパするのはいいのですが、その後確認作業的なものをやらされたり、パズル的なものをやらされたりするのは少しテンポが悪いかな、とは思います。

多分、このゲームの肝は推理とか人間関係を「主人公が」構築するのではなく、唯一の良心である主人公が十数名の仲間の奇行に振り回される様を楽しむってことなんだと思います。
主人公は基本的にその構築されていく人間関係や、崩壊していく様を見て決意を固める側にいるので、やっていて不愉快ではありません。
しかも最初は振り回していたメンバーたちは、最終的に生き残って、その主人公の姿を見て、あるものを得るわけですしね。

絵柄も非常に個性的で、「何でこうなった」という野郎キャラクター(女の子は滅多やたらに可愛い)が盛りだくさんです。というか、あの絵柄濃すぎるよね…。そのおかげで、漫画テイストな演出や、残虐シーンが多少弱まるっていうのもありますが。
誰しもが悪い人では絶対にないのに、追い詰められたり、ちょっとしたことで崩壊していく様が悲しくもあり、恐ろしくもあり。
ちなみにキャラクターではダントツで、さくらちゃん好きです。というか、このキャラが嫌いな人はまずいない。あまりに清廉潔白すぎる。

ちなみに、声優さん超豪華です。
チョイ役とか色物みたいなので、勝平さんが出ていたときは、P4の再来かと思いました。たまにすんげえいい声で台詞言われると悶絶。
櫻井さんや、中井さんや、石田さんや、松風さんやらもう、声優さんだけ抜き出すと目玉飛び出そうです。ちなみにフルボイスではないですが、一番白熱する学級裁判パートでは全部ボイスがつくので、全部楽しめると思います。声優さん買いは結構アリです。

物語が賛否両論というか…SF? と思えないこともないので、現実的に「何故閉じ込められているのか」とか、この「誰か殺せば出られる」というルールは何故なのかという現実的に推理で挑戦したい方にはお勧めできませんが、ひたすら後味悪い、胸糞悪い世界を味わいたい方にはお勧めです。「処刑」シーンで、バイクで高速回転させて死亡描写せずに、その人印のバターが転がり出てくるとか、悪趣味の極みですよ。私個人的にこういうものは、あまり金払って見たくもないですが…。
難易度そのものは高くありませんから、慣れれは短時間でクリアできると思います。 基本的に悪趣味なイベントしかないですが、そのイベントの演出の仕方は一軒の価値アリです。
ただまあ、個人的には一回でいいかなーとは思いました。

最後に、巷でうわさののぶ代声ですが、個人的にはイライラ程度で流せました。ただ、グロ注意報は出っ放しなので、それに突然出てくるのぶ代は世界観にマッチしていてかなり気持ち悪いです。


『SIMPLE DSシリーズ Vol.48 THE 裁判員 ~1つの真実、6つの答え~ 』公式サイト

中々硬派なゲームでした。
裁判を扱っているものは、トンデモになるか、手堅くいくかのどちらかだと思うのですが、これは後者ですね。
設定だけだと、霊魂がどうのとか、最終的には幽霊の投げかけによって場面が展開していく様などもあり、明らかにファンタジーなのですが、実際扱っている内容が「事件」である以上、その設定そのものや、物語はシリアスです。

というか、初っ端からめったやたらに小難しいというか、説明も無く専門用語の連発…というか、その説明文こそが専門用語なんですが、それらがドカン、と出てくる第一話が一番とっつきづらいというか、自分が幽霊として何をやったらいいのかよくわからない、といったゲームとしての遊び方の不明瞭さ、っていうのはあるかもしれません。
相手を無罪にする、というのではなく、相手に「正しい」判決を下すのが目的だとやっとわかったのが、第一話中ほどでした(遅い)。
このゲーム、実際ゲーム性っていう部分ではほぼ皆無です。
基本的に、他の陪審員に対して突きつけなければいけない疑問点は黄色文字で特定されるし、そうでない部分を見逃したとしても、別段クリアは可能です。そして、問題なのは有罪にするべく矛盾点を突きつけたところで、返って来るリアクションに期待できないというところでしょうか。
基本的には、突きつけたもの(証言)によって変わるのは、その心象の数値が多いか、少ないかだけであって、特定の人物が何か面白い話でもしてくれるってことはありませんし、新たな事実が発見されるわけでもありません。
自分以外の陪審員、裁判官たちに、お決まりの証言をとにかく突きつけていけばクリアできる、そういうゲームです。これは別に頭脳必要ありませんよね。
人によってはこれを突きつけて、これはやめておこうとかそういう配慮必要ないです。何故なら、裁判っていうのはそりゃそういうものだから。誰しも、「怪しい」と感じる部分は同じ(でなければそれは「怪しくは無い」わけで)であって、そこに変化球は必要ない。
陪審員たちもぱっと見は個性的なんですが、なんだろう、リアクションが個性的というわけではないので、それらもまあ流せます。キャラとしての好き嫌いは生まれるでしょうが、あくまで目的の判決を得るために、「数値」だけ気にしていれば個性は無視できるレベル、といったところでしょうか。

それでもこのゲーム、主人公の性格が非常に「いい人」であって、良識的なのでやっていて嫌味がありませんし、殺人事件にせよ、偽札の偽造にせよ、嘘臭くなく、本当の犯罪はこうやって地味に暴いていくしかないのだ、というコツコツ感が非常に上手いです。
地味な日常犯罪もあれば、「外患誘致罪」なんてクリアした今でもよくわからん大変後味の悪い、テロリスト(だよねえ)の話もあったり、またそこで出てくる右だの左だのの会話がまあ、妙にリアルでイラっときたりと、裁判用語は難しいけれど、その難しい用語を使って話しているキャラクターたちは魅力的、っていうある意味不思議なバランスのゲームでした。
ただし、陪審員たちではなく、実際に裁判に関わっている、裁判官、弁護士、検察官に魅力は特化しているようです。裁判員たちはまあにぎやかし程度。本物のプロフェッショナルたちが、何を考え、何をすべきかを吟味しながら言葉の応酬をするさまは迫力がありました。

キャラ絵が男子と女子にひっじょうにギャップがあって仰天。女子だけ無意味にバスとアップがあったり、やたらに目がでっかくてロリ系なのに対し、あまり男子キャラクターが親切でない顔(笑)なのは、個性なのでしょうか。
いえ、私は普通に加勢検察官とか、仙波裁判官とか外見大好きでしたけども!
特に加勢なんてギョロ目短髪の不器用熱血漢で、バストアップだとわからないけど、被害者だか被告だかの家族に襲われて足不自由で杖突いてるってんだからもう! もう、なんだよ超萌える! 何で足まで見える立ち絵かスチルないかなあ!(私だけが嬉しい)
他にもマスコットキャラのヤマヤマがすんごいグロくて怖い(反対から見ると…)とか、絵に関しては好き嫌い別れそうかなと思いました。とっつきにくい絵ではないです。

こういう裁判員をテーマにしたゲーム、一時期いっぱい出ましたが一通り落ち着いた感じでしょうか。こうしてみると、一気に出た割には、『有罪×無罪』とかこの作品もそうですが、中々に良質なゲームが出揃っていたのだなと思います。
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