忍者ブログ
日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
[725] [724] [723] [722] [721] [720] [719] [718] [717] [716] [715]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『十三人の刺客』は、時代劇好きなら見ねばならないとは思うのですが、どうしても「今の若者が髷に月代をしている外見」に違和感を感じて仕方がないんですが。
昔の時代劇を知っていると、尚更似合ってないと思ってしまうのです。
多分慣れなんでしょうが、少なくとも昔の人は足が短い分、どっしりとした「剣術の構え」が似合っていたんだと思います。
大体実際やり合ってたたわけだし。
今の人は腰の位置が高すぎてふわふわと頼りない感じ。
別に昔の俳優さんも「本当の刺客」じゃないわけですから、殺気がないからだとかは関係なく、やはり「今の人」と「昔の人」では明らかに「似合う外見」は違うんだなという印象なのでした。

かっちょいい侍ものならいいのかもしれませんが、これが農村主役とかだったりすると多分もっと厳しいんだろうなあ。
ですが、いくらかっこよくても、『大奥』の俳優チョイスは本気でどうかと思います。
誰だアレ考えたの。
あれはお互いのためにならない。




『さまよう刃』
原作未読。レンタルで鑑賞しました。
結論からいうと、想像していた映画とは違い、お涙頂戴ものではなく、被害者やその家族の物語ではなく、その家族を取り巻く人間群像を描いた、社会派な映画でした。
暴行されて死亡した女子高生の父親が、その犯人たちに復讐していくというのが非常に大まかなストーリーなのですが、実際、寺尾聰演じる父親の心情は語られません。
悲しい、何故悲しいのか。
悔しい、何故悔しいのか。
それらは見ている側、もしくはその物語に出演している他の登場人物が考え、代弁することであり、父親は作中でこれも第三者である刑事が読む手紙でしか、己の気持ちを表現する事はしない。
その手紙は、公式サイトにあるので読んでいただければわかるのですが、非常に律されたものであり、それがまた見ている側は、その裏にあるであろう父親の気持ちを想像するしかない。

そんな傍観者側からの視点を描いたような映画でした。
主役は父親であるのかもしれませんが、実際物語を動かすのは、竹野内豊演じる刑事であるのは明白であり、吐露されない思いを抱えた父親に代わり、真っ向から「おかしい」「間違っている」「法を守るために法があるのか」と悩み続ける刑事の姿は、本来父親が語るべき言葉を全部語っているように思いました。

ただあくまで、刑事はあくまで被害者の関係者ではないわけで、どれだけ思いが近かろうが、決して父親とは交わらないであろうというところに、またこの映画の救われなさがあるわけですが。

ただ、映画の作りとしてはちょっと長すぎるかな、と。
物語が序盤で動きが激しく、ある程度の決着や事件性が出揃ってしまうので、それ以降が見ていて中だるみする感があります。
何せ父親が語り部にならないので、じゃあ語らない男を捜す人間たちにドラマがあるとそうでもない、というか。
原作を読んだ事はありません(多分この作者様の本は一冊も読んだ事がない)が、多分刑事物とか、社会物というジャンルに近いのではないかと。人間ドラマ、を描きたい作品ではなかったのかな、という印象でした。
この辺多分好みの問題ですね。登場人物すべてが慟哭している映画が、いい映画というわけではないし。
PR
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ツイッター
ブログ内検索
メモ

公式サイト11月10日発売予定








ファンタスティックMr.FOX
アリス・クリードの失踪
4デイズ


美術系
・氷見晃堂(石川県立美術館)
・佐々木象堂(佐渡歴史伝説館)
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright (c) 雑記 All Rights Reserved
忍者ブログ / [PR]