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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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『レッドクリフ Part1』
なんで今更これ? とお思いでしょうが、ディスカスが送ってきているので私の本意ではありません。他にも一杯レンタスリストには可能な作品が登録されているはずなんですが、なんでこれが送られてくるのか…謎。
こういうアクション作品は、映画館で見た方が絶対に面白いとわかっているのですが、長いし金城だしの二要素が足を遠のかせておりまして、やっとレンタルで鑑賞しました。
そうですねえ、長い、金城の二要素は見る前も見た後も変わらなかったし、三国志の映画というよりは、なんつうかお耽美映画でした。男たちの美学映画と申しましょうか、三国関係なく、かっけえ男たちの様式美を楽しむ映画というか。まあそのかっこよさの表現が合わないと正直すんげえ辛いとは思います。
特に、金城演じる孔明なんて、Part1ではただのサギ師かヤマ師です。こいつ、なんっっにもやってません。詭弁で相手を煙に巻いたり、お世辞で相手をいい気持ちにさせてはいますが…。こういう書き方をするとアレですが、本当に男妾みたいというか、自分を取り巻く男たちに愛想を振りまいているのが仕事なのかというか。もう少し、軍師としてかっこよかったなら良かったんですが、この物語の事実上の主役、呉の周瑜が戦える軍師なので、アクションシーンも、策謀のシーンも全部持っていかれて、孔明の立場がない。これで周瑜が何で孔明に友情を感じられるのかわけがわかりません。顔だけいい男を周瑜がはべらせたかったのでしょうか。周囲には美形がいないからな~。奥さんきれいだけど。

この映画のキモであるアクションシーンや、集団の軍馬シーンなどは、非常に楽しめます。ただの個人のアクションだけでなく、集団で一人を引きずりこんでめった刺しにするとか、戦争らしいシーンも満載ですので、アクションだけ抜き出せばまあまあなんでしょうが、これも、結局個人無双は、一番最初に出てくる、趙雲が全部持っていっているので、最初のインパクトになれてしまうと、途中からまあどれも同じように見えます正直。

同じように見得はるアクション映画の『HERO』なんて、アクションシーンしかなかったんですが、それぞれ個性的なシーンが多くて凄く楽しめたのですが、今作に関してはなんつうか、誰のアクションもわりと全部一緒で、それぞれの個性に乏しい印象が強かったです。
その中で、関羽が青龍偃月刀を操って戦う様はやはりインパクトが強くて、この映画が関羽無双と呼ばれるのも頷けます。まあ他に見るもんがない、という意味にも取れるんですが…。
とにかく編集が冗長です。アクションにせよ、物語(というか心理描写)にしても、いくらでも巻くとこあんだろうにと思いながらの二時間オーバーは正直辛すぎます。
ある程度、三国志の知識があるから辛いのか、全くない方が面白いのか、正直判断つきかねるのですがそれにしたって長すぎる。

レンタルDVDの配慮なのか、映画館での字幕でもそうだったのかはわかりませんが、一番最初の出番にのみ字幕がつくのではなく、それからも場面が変わるごとに人物紹介や、土地の説明が出てくれたのは、とっても親切でした。こういう配慮は本当に偉い。ただでさえとっつきづらい世界観なんだから、これくらいやってくれないと。

正直続編はもう見なくてもいいかなーとは思うんですが、関羽無双以外に見るものあるんでしょうか。
Part1だと、戦乱の英雄である曹操の描き方がわりと色ボケじじいで、人心のカケラもないのが、釈然としないので、2では挽回されていると嬉しいんですが…。英雄色を好むったって、ただの色ボケと英雄が女好きだってのは意味が違うだろ!
個人的には、驪姫(架空の人物・曹操の側室)の方が、小喬よりも色っぽくてきれいだと思うけどねえ…。というか、曹操が好みそうな女性のタイプって、イメージ的に絶対に驪姫の方だよなあ。あ、小喬役の方はさすがに絶世の美女設定なので、凄くキレイですよ。でもそのキレイさは、純真無垢の家庭的なきれいさであって、私が想像する曹操の求める女像がちょっとズレている、というだけの話です。




『ペネロピ』
魔女の呪いによって、豚の鼻と耳を持って生まれてきた少女が、運命の相手とめぐり合って、そして呪いを解くという純然たるシンデレラストーリー現代風、ってところでしょうか。
運命の相手と出会って幸せになるのはシンデレラですが、実際呪いを解いたり、幸せになる過程は己の手で掴み取る、っていうのが現代風。
御伽噺風の可愛い話なので、クセなく見られると思います。脇を固める人物描写が妙にリアルで憎めないのがミソ。
ペネロピを使ってスクープを得たい記者、ペネロピを化け物扱いする同じ一族の青年。どちらも悪い人ではなく、こずるさが先にたつので、見ていて嫌な気持ちにはなりません。
むしろ、ペネロピを閉じ込めて呪い開放のために躍起になる母親の方が、ナンボか怖いんですが…。善意や親心の怖さっていうんですか。最終的にはある種の報いを彼女も受ける事になるので、まあ、帳尻はあってるんですけども。

しかし、設定の豚の鼻を持つ女の子、っていうの、正直ペネロピ役のクリスティーナ・リッチが素で可愛すぎるので、豚の鼻がついているからってそれがなんだよと思ってしまいました(苦笑)。
だって鼻さえ隠していれば絶世の美女だし、性格が陰鬱なわけでもないから、鼻出てたって普通に可愛いんだもん。
まあ彼女が外に出て行くきっかけになった男性も、それぞれが影響されて自立していくっていう、本当にストレートな恋愛話でした。人間見た目じゃない、とかそういう話でもありません。各々の自立の話。
ヒロインのクリスティーナ・リッチが可愛いのは勿論ですが、相手役のジェームズ・マカヴォイも退廃的な美形でよかったです。『ウォンテッド』の時は本当に冴えない青年でかっこよさ何処にもなかったのになあ…(失礼)。地味に、お父さんとか執事とか、新聞記者とか脇を固める俳優さんが個性派ぞろいなので、役者陣は非常に見ごたえがあります。
OPクレジット、EDクレジットも御伽噺のようにかわいらしく、設定も含めてアニメ的な要素も強く万人受けしやすいんじゃないかな、と思います。
主人公の衣装も可愛かったなあ。Aラインっぽい明るい色のコートに、柄のマフラーとかあれ、そうそう着こなせないだろうけどね…。
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