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日々のつれづれ。ネタバレに過剰な配慮はしておりません。
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やっぱり体調が非常に優れないので当分もぐる予定です。
なんだろなーこれ。
体が痛いのと頭が痛いのを一緒に持ってこられると、生命活動一切できないんだけどどうしてくれるんですか。




・NHKスペシャルについて。

今回は、認知症についての特集でした
医療従事者とは違いますが、長年介護員として現場で働いていると、どうしてもこういった最先端の知識からは逆に縁遠くなってしまうので、なるべく特集などは見るようにしています。
これが、介護の実態とか、辛さとかになると、正直見たところで現実を知ってしまっていると眉間にしわがよるばかりなのですが、医療的な側面から特集されて、疾病としての「認知症」が如何なるものか、治療法、現在の医学ではどの程度まで治療手段が進んでいるのかなどは、純粋に知識として受け入れやすいので。

現在認知症はアルツハイマーが主ではありますが、様々な種類があることが判明しており、それによって治療方法も様々です。外科的な手術で治るものもあれば、投薬によって効果が出るものも様々です。
具体的な仕組みとしては、神経細胞にある種のたんぱく質が爆発的に増えてしまい、結果的に神経細胞が上手く働かなくなる事によって起きるのですが、そのたんぱく質細胞が増加しだすのが、40歳代から始まっていると知って愕然としました。
そのたんぱく質が増える部位が、人間の脳細胞のうちで、四六時中休みなく働いている場所と一致するところから、これはもう、脳と言う物体が「消耗」されたその結果起こる「自然な」現象ということなのでしょう。
認知症は加齢に伴うものではありますが、その加齢と言うのが、イコール寿命に近づくものであるとするならば、人間という生命体は既に、四十で既に命の限界のための準備をしている、ということになるわけです。

もっと学術的なものが進めば、特定年齢に達した後の乳がん検診のように、たんぱく質検知のための検診が義務付けられるかもしれませんが、それを防いでも認知症に「ならない」というわけではないので、それはそれで難しいところではあります。
逆に、そのたんぱく質が見つかる事による差別、など色々な問題も生まれてきそうですし。

特別生命論を展開するつもりはありませんが、やはり、生殖機能が失われて後、これほど長生きできる種はある程度「異常」ではあるのでしょう。
これは別に、生きていれば生きているものの心の支えになるとか、生きていることによる経済需要もあるとか、そういったことを否定したいわけではなく、命が絶滅しないということを一番に考える(個体数が減らない)のであれば、ということです。

原因がいくら解明されても、絶対的に治る薬というものはありえないでしょうし、様々な実験を長い年月をかけて行わなければならないのですから、やはり治療の研究と平行して、現実的な介護という「対処療法」的なものも、同じように時代の最先端を走っているべきだと思いました。

以前、実父を介護されていた知り合いと手紙のやり取りをしていたことがあったのですが、そのときに私が何の気なしに書いた「人生の一部にほんのちょっと介護」という文章に、非常に感銘を受けられたことがありました。
私自身は、介護「している」側の立場に立って物事を考え、そしてアドバイスをする事がどうしても多いものですから、実際介護されている方も勿論の事、それ以上にしている側が「楽(らく)」でなければ意味がない、という確固たる信念があります。
楽しい、というのとは違います。
我慢して楽しさを探そう、というのは介護では無理です。
如何に楽をするか、投げ出せるものは投げ出せるか、「いいや」と思えることができるか、そのための助言こそが必要なものだと思っているからです。

認知症の新しい薬や、検査方法なども、当人もそうですが介護する側にとっても大きな朗報になります。
毎日「自分の知らない人間」になってしまう人を見つめ続けるのはとても辛い事です。
その中で、症状を抑える薬ができれば、それは両人にとってとても素晴らしいことには違いないのですから、これからも医療分野においてはよりいっそうの情報公開を望みたいと思っております。

しかしNHKはもっとこういう方向に進んでいってもらって、これらの番組を「見る可能性が高い」人たちにもっとアピールすればいいのになあ。
自分は若くて関係ないかもしれないけれど、自分の大切な人が若人である保障は何処にもないのだから、これは現実的に老人だけの問題ではないんですけどねえ。
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